次の一言を飲み込んで歩く、次の生き方を飲み込んで暮らす。

2005年01月26日(水)
何も言えない。

そうなんだ、何も言えないんだよね。
今まで何度か見てきた、
好きなバンドのメンバー脱退でもそうだった。
決定は受け入れるしかないから。

でも私は今、みんなの言葉を聞きたいと思っている。
何度もBBS見に行ってる。
まだ書き込みは少ない。
私と同じように、言葉が見つからないんだろう。

人のことの前に、自分の思いを言わなくちゃいけない。

この日、鹿野さんがスーパーカーの解散について
とても大きな「消失」だ
と書いていた。

GQ06の解散は、大きな消失なんだろうか。
どのくらいの人が、このバンドを惜しんでくれるんだろう。
数が大事なわけじゃない。
けど、どれだけの思いがこのバンドの解散に寄せられるのか
私はそれを考えずにはいられない。

正直なことを言うと、私は悔しい。
いまGQが終わってしまうことが。
もっと多くの人にとっての大きな消失になるくらいまで
活動を続けて欲しかった。
例えメンバーが何人になっても、
あの音楽をやり続けて欲しかった。
もっとたくさんの音楽を残してから
もっとたくさんの惜しんでくれる人を生んでから
活動の終止符は打って欲しかった。
今だって、GQを好きな人はたくさんいるけど
そのもっと先まで行けるって、勝手に期待してたから。

私にとってのこの大きな消失を
どんな言葉で説明したらわかってもらえるのか。
わかってもらう必要なんかないかもしれないけど、
私はここで自分とGQの出会いからずっとを書き記してきたから
その終わりについても書く必要がある。
このバンドの解散について、
リアルタイムで語られる言葉を少しでも残しておきたい。
インターネットが仮想現実だとしても
ここに書いていることはいつだって、現実そのものだから。

こうして書いていると
いつも一緒にGQを見てきた仲間の顔ばかり浮かぶ。
ライブの時の嬉しそうな笑顔も
飲んでるときのバカみたいな顔も
相談を聞いてくれたまじめな顔も、あの時の泣き顔も。
リアルすぎて気持ち悪いくらい。
それくらい近い存在ってことなんだろう。

その近い存在以外の
私が会ったことも見たこともない人でも
GQ06を好きな人はいっぱいいる。
だから去年、久しぶりの音源がものすごく嬉しかった。
ライブはそりゃ一番楽しいし大事。
けどそのライブに行けなかった場所にも
新しいGQの音楽がやっと届いたんだ
会ったことのないたくさんの人が同じ曲を聴けてるんだ
って、それがとんでもなく嬉しいことだと思えた。
メンバーが一番嬉しかっただろう。
音楽を作ったことのない私には計り知ることができない。

GQ06という形で、もうその喜びを得ることをやめた
そんな気持ちだって私にはわからない。
さっき
例えメンバーが何人になっても、
あの音楽をやり続けて欲しかった。
って書いたけど、それは私の欲求でしかない。
GQ06がGQ06で音楽をやっていく意義がなくなったから
彼らは終わりを選んだのだろうと思う。
私が思えるのはそれくらいのことでしかない。
けど、今はそれでいいや。

今日はもうこのへんで。
これ以上長くなってもしかたないので。

まだ言いたいことがあれば
また明日もあさっても同じようなことを書くでしょう。




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勝手なことばかりたくさん言ってごめんなさい。
でも、うわべだけの言葉なんていらないでしょ。
私もいまそんな器用なことできません。





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