残された人。

2003年08月13日(水)
餅食べすぎ。
この地方ではお盆に餅食べるですよ。きな粉と黒みつで。甘。
朝からお墓参り行って、夕方には迎え火。
変わらぬお盆初日なんだと思っていたわけで。

しかし。
迎え火で迎える魂あらば、去るものもあるというのか何なのか。
伯母が亡くなった。母の一番上の姉。
母とは20以上も年の離れている人なので、もうお婆ちゃんだった。
私の死んだ祖母と仲が良くて、威勢の良い伯母ちゃん。
というのが私の中のイメージで、さほど親しかったわけでもない。
母親自身も、悲しんではいるが、元気でいる。
お盆中なので葬儀関係も普通にはいかなくて大変なようだが。

お線香をあげに伯母の家に行った。
伯母の息子やそのお嫁さんたち。
物心つくかつかないかのころにしか会ったことがない人たち。
むこうも私を見ておどろいていた。
こうして、自分に近い人の死に出会うのは2度目で。
1度目は祖母の時で、その時は我が家が「当事者」だったから
よくわからなかったのだけど
こうして初めて「当事者」のお葬式を出す家に行ってみると
みんな顔が疲れていて、抜け殻みたいで
時折何かの話で笑っても、ちっとも顔に温度が戻らない。
という感じ。
なんだかとても痛々しいと思ってしまった。

私は家に帰ってきて普通の生活時間に戻ったけれど
ニュースで小さな子供の事故の話なんか目にすると
この子の家の人は、今どんな顔をしているのかと想像して
なんだかもっと痛々しいんだろうなと思ったら
いたたまれなくなってしまった。

私にできることは、ないけれど
せめて彼らに早く普通に暮らせる時間が戻ればいいなと思う。




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まあ、とりあえず母は平静なようなので良かったけれど。




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