ウーマンリブVol.7 『熊沢パンキース03』

2003年08月08日(金)
何から書いたらいいのやら。
ともあれ今日は、リベンジ下北沢。イン本多劇場。
ウーマンリブVol.7「熊沢パンキース03」

風邪のほうもだいぶ良くなり喉がイガイガする程度。
初めて行く劇場なので、とりあえず2〜3回は前を素通りしてみる。
気を落ち着かせようとお茶など飲みつつ開場時間。
いそいそと低姿勢で入口をくぐり抜ける。
なんと、中にスタバの出張店みたいのがあるのね!すご。
松尾さんや宮藤さんのサイン本を売ったりしてた。
もちろんお金ないので買いません。

そして19時。爆音と共に、開演!
ネタバレ事項はもう少しあとに書くとしてー。
おもしろかった。笑った笑った。
「木更津キャッツアイ」の元ネタだと聞いてたけども
重なる点は野球・死・飲み屋(ビール)って感じで
ちょっと年齢層高めなんだけど、
どたばたしてるのは変わんないのねー。

田辺誠一が困りキャラであたふたしてるのが良かった。
佐藤隆太も同じくフレッシュさがイイ感じ。
阿部サダヲもキャツとも御破産とも違うキャラでイイ!
松尾さんはひたすらにオイシイな。持ってってる。
みんなそれぞれ個性がバリバリすぎて、ぶつかり合い。
一番薄いのは宮藤さん自身だったかな。ま、当然か。
吐夢さんの役は、阿佐スパだったら絶対中山さん!
ってか中山さんででも観てみたいと一瞬思ってしまった。




ではそろそろネタバレします。
これからご覧になる予定の方はご注意下さい。




キャッツと一番違うのは、病気になるのが一人じゃないとこ。
ウイルスによる感染症なのね。
最初に感染するのが松尾さん(草野球監督)で
そこから荒川良々、その彼女、というふうに
肉体関係を経由してどんどん感染が広がっていく。
…とまあ、このストーリーが見えた時
真っ先に思い出したのは6月に観た『みつばち』
すごく似てるんだよね。
封鎖された町、性交渉で感染する、治療法がない
外部から病気について調べる者が潜入(田辺)ていう設定が。
別にパクってるとかそういうんじゃなく。
もともとこれは95年の作品の再演なんだし、
ストーリー自体は全然違うし、珍しい設定でもないし。
同じような設定でも、こうも物語が違っちゃうのね!てこと。

『みつばち』は時代モノで、軸は女性だった。
『熊沢…』は男性出演者のみだし。笑いの要素が強い。
演劇観に行って、あんなにもカラオケ聴かされるとは。。
阿部サダヲの元ちとせには感動。声出てる!
もー、阿部さんがハードボイルドに登場するから
今回は怖いキャラなのか?と思いきや、やはりお茶目。
「だって心は女の子なんだもん♪」 ゲイでした。ハードに。
皆川さんのケン坊、最初かわいかったけど
途中でグレてB-BOYキャラになってたのがおもしろかった。
いろいろ書いてたらキリがないんだけどさ。
松尾さんがぶっ倒れて、死んだか?と思った時
急に佐藤隆太が「♪くーもはわーき光あふーれーてー」と
「栄冠はきみに輝く」(高校野球のテーマソング)を
歌い始めたのがすごくツボだった。
他の面々も一緒に歌い始めたら松尾さん起き上がったし!
カントクー!
結果、空気感染てのはどうよ?と思ったけど
高校時代の地区大会でのミスプレーを再現して
でも結局どうでもいいじゃん!ってなった部分は嫌じゃない。
ミスしたのなんか、誰だっていいじゃん。ていう。
んーでも全体的な意味はあまりなかったのかも。








という感じでー。
9人じゃなきゃ、野球できねーじゃん。てことですよ。(え?)
この舞台、音楽をナンバガの向井さんが手掛けてたんで
どんなもんかと楽しみにしてたのですが
いやー。結構そのまんまでね。
もうちょい柔らかくても良かったかな。雰囲気として。
最後のテーマ曲っぽいのは良かったけど。
音楽は、その他にも効果的に表れてたし。

なんか、まだ観劇歴は浅いんだけど
カーテンコールの最後の挨拶の時って好きだなぁと思う。
役者さんの役とは違う表情が見られる瞬間だし、
こっちもいっぱい拍手して気持ちを前に出せるし。
すごく笑顔の役者さんもいれば、安心した顔
けわしい顔の人もいる。それを見られるのが、なんか嬉しい。
テレビや映画だったら絶対味わえない瞬間だからかなぁ。
生身の人間!という感じがヒシヒシと。




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これは本当にびっくりした。
ていうかショックだった。私も負けてるって、まじで。




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