阿佐ヶ谷スパイダース presents 『みつばち』

2003年06月06日(金)
阿佐ヶ谷スパイダースのお芝居を観に行ってきた。
あゆみさんと、新宿のスペースゼロへ。

阿佐スパの舞台を観るのは去年に続いて2度目。
そして今日は公演2日目。
座席は昨日も書いたとおりの一列目。
最・前・列。
でも一番すみっこだった。超ナナメ視点。
身体ごと舞台の中心へ向けての観劇でした。

ネタバレは一応後半にまわすことにして
観終わっての感想を綴ろうと思う。

まだ観劇初心者なので、これは毎回思っているのだけど
やっぱり舞台って、ナマって、すげえ!!
ひとつの板の上でよ?いくつもの場面展開があってさー
人の動きセットの動きが計算されててさー
それをナマでやっちゃうってんだからさー
もう感動してしまう。
もちろんそれでつまらなかったらツライんだろうけど。
幸いにも今のところつまらん作品には出会ってません。
つまり今回もおもしろかった。

ラブストーリーなんだよ、根っこは。
ダメな人間どものどうしようもない最低な部分を描きつつも
どうしてあんなにも美しいのか。
正直わからんですよ。
ただ美しくて、滑稽で、憎らしくて、悲しくて、愛しくて。
観終わって「はあっ」とため息をついた、
それが精一杯で。
アンケートも上手く書けなかったなぁ。

時代モノということで、立ち回りとかもあったりして。
やー、でも鈴木砂羽さん色っぽかった…すげーきれい。
阿佐スパの中山さんはやっぱり可笑しくて。
もう、ダメ人間最高。
あの人のダメっぽさが最高に好き。
今日はものすごい近くで観れてしまってドキドキしたー。



そろそろ内容に触れたいので▼以下ネタバレ▼



江戸時代なのに、村が洗剤工場の排水に汚染されるという
その発想自体すごいんだけど。
汚水のせいで病気になった人を追い出していることとか
性交によって病気がうつりはじめるとか
身内が障害者であるだとか
そのへんは現実でもあることで…
差別とか売春とか…それに対して何が正義なのかとか。
心に刺さってくるものはいくつも感じた。
いつかは病気が誰かに感染するんだとは思ってたけど
まさか二代目が元凶だったとは!んもう。

コミカルでおもしろいとこもいっぱいで。
今回もトミー(富岡さん)は人間じゃないのか!と
すごーく嬉しくなってしまったよ。まさか蜂とはね。
昨年の妖精役に続いて、今回もチョロチョロ動き回って。
中山さんと妻2人のやりとりが可笑しくて可笑しくて。
もうすっごいダメ人間なのに、すごい惚れ合ってんの。
私も熊夫(中山)の妻になりたいわよ。
山中さんも二枚目かと思いきや、結構スカすし。
伊達さんのバカ息子ぶりも◎。
木海(長塚)の最期のとこが、
自分の座席からは良く見えなくて残念だった。




そんなこんなでねー。
この感想文は、途中うたた寝を挟みつつ書き上げているわけで。
支離滅裂なのはご容赦いただきたい。
もう年末の公演も決まってるらしく。
中山さん演出?!…かなり観たい。
というか、行くね。




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