東京空。 |
2003年05月18日(日) |
今日は家でジッとしていた。 寝すぎた。 この一週間はまるでずっと非日常だったような気がする。 ちゃんと学校にもサボらず行っていたのに。
非日常といえば。 火曜日の朝に『tokyo.sora』という映画をビデオで見た。 劇場へ観に行くつもりが結局行けなくて。 兄にレンタルしてきてもらったのだった。 ライブレポ続きで、ずっと感想が書けなかった。 不思議な映画だった。 本当に「作り物」なんだろうか、これは。という感じ。 セリフも演出も存在しないような雰囲気。 主人公たちの日常を隠し撮りしているかのような。
実際、この映画には脚本たる脚本というものがないらしく ひたすらカメラを回し続けて撮影したシーンもあると聞いた。 だから、会話も行動も目線も「演技」っぽくない。 映画としては不自然なくらいに自然なのだ。
6人の女の子たちの、それぞれのエピソードの中で 共感したり、羨ましかったり、応援したくなったり いろんな感情が小さなかけらとなって生まれて転がる。 そのかけらが知らぬ間にどこかへ紛れ込んでいて 数日後、日常のいろんな場所で顔を出すのだ。 定期をカバンから出したとき。 コーヒーを飲んだとき。 こっそりメールを打っているとき。 ポケットに手を入れたとき。 原宿に行ったとき。 学食でカレーを食べたとき。 メガネをかけたとき。 誰かに名前を呼ばれたとき。
それによって心が暖かくなるかヒンヤリするかは、それぞれで。 私は個人的に、この映画のやり方を 完全には肯定できないという思いも少しばかりあるけれど、 この映画を素敵だと思う。 非日常の世界を日常の中に紛れ込ませるチカラを持っている。 それを単純にすごいと思うし、羨ましくもある。 同じtokyoのsoraの下、あの女の子たちのように私も 悩みながら、うだつの上がらないまま、 毎日を生きていくのだろうから。
あと美大生のカップルと、喫茶店の2人が好き。 なんかもうドキドキしちゃうよ。
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