脱線。(『MONSTER』) |
2002年03月12日(火) |
モンスターズインクではなくて。 浦沢直樹の漫画『MONSTER』について。
兄の影響でコミックスで読んでいて、今日ようやく最終巻を読んだのだ。 長い戦いが終わったような気がした。 (まぁ、あの終わり方だから「戦いは終わってない!」って言う人もいるだろうけど。私も少しはそう思うけど) でも、終わらせてあげたいじゃない。
あんなにも「人間」というものを深く描き出している作品もなかなかないのではないか。 「命」というもの。 「悪」というもの。 物語の中の真実はひとつであっても、答はきっとひとつではない。 物語の中の人間がいくつもの終わりや始まりの中で、様々な答に辿り着いた(あるいはまだ探している?)ように。 読み手の思うことも、それぞれだと思う。
私はまだ読み終えたばかりで、まだ整理しきれていない。 何が「怪物」を生み出したか。 何が「悪」だったのか。 何が「正義」なのか。 まだ、いろいろ考える要素をたらふく含んでいる作品だった。
『20世紀少年』もあるしな。 浦沢さんの世界は底を見せることはなさそう。 まだまだ楽しませてもらいましょう。
…にしても。 濃い作品を読むと疲れる〜。 ま。それだから止めらんないってのもあるけど。 バインの音楽も一緒かな。そういう点においては。
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