爆笑ミュージック。

2002年02月21日(木)
素晴らしい音楽がたくさんの人の耳に届く事は、とても当たり前だけど難しい事だったりする。
その点において、BUMP OF CHICKENはすごい。
音楽が素晴らしい上に、CDも売れている。
それだけたくさんの人々が彼らの新しい音を待ち望んでいたのだ。
私もその中の一人だ。

そわそわしながらCDをプレイヤーに入れる。
耳が私の手を焦らせるんだ。
まぁそう焦るなよ。すぐに最高の音を聴かしてやるから。

音が、スピーカーから溢れ出して私は思わずにやけてしまう。
囁きから始まった2年前のアルバムとは全く違う。

なんて力強いんだ! この音は!

これでもかと言うように「君」の背中を押している。
そんなに押さなくっても大丈夫だよ
私は、また笑ってしまう。

そうなんだ。
ずっとこいつを待ってたんだよ。
この人達の音楽を待っていたんだよ。
ひろい宇宙を唄うような。
力強くて、でっかくて。

確実に前へ進んでいる。
確実に骨太になっている。
彼らはあんなに華奢なのになぁ。



私はバンプの曲を聴く時、痛くてたまんなくなる時がある。

ヒリヒリする傷口を見せられている気がする。
それを見て自分にも同じような傷があることに気付かされる。
気付かないフリして、見ないようにしてきたのに。

思い出させるなよ って思うのに。
なんでそのまま曲を聴いていてしまうのだろう。
その曲には決して傷を治す力はないのに。

治す力なんかなくても、きっと違う力があるのだろう。
痛い傷を一緒に泣いてくれる力。
早めに治そうな、って笑いかけてくれる力。
そっと傍に居てくれる力。

聴く人にとって、その力は違うだろう。
聴く時によってだって違ってくるだろう。

今回『jupiter』という作品に出会って、私はそんな想いをより一層強くした。

彼らの新しい音楽に触れられて、そのことが嬉しかった。
予想を裏切られる新しさにも、今までと変わらないものに触れるのも、嬉しくて私は笑う。

いつまでも大事に持っていられる音楽がまたひとつ、増えた。

同じように思っている人が何十万人(ひょっとすると何百万人?)もいるかと思うと…すごいなぁ、というのと共にバンプに「良くやったよ!ありがとう!」って言いたい気分になる。







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