ワールズエンド・スーパーノヴァ |
2002年02月17日(日) |
真暗な部屋に帰り着き、私はいつものようにステレオのスイッチを入れる。 床に誘われて、その場に寝転がる。
流れ出す音楽はゆっくりと私の身体の中に満ちてゆく。 奥のほうをさわさわと撫でるように。 背中を伝うリズムが私を少しだけ、揺らす。 身体が床に沈んでゆく。
「重なる夢 重ねる嘘 重なる愛 重なるリズム」
毎日嘘をついてるのは決して本望ではないんだけど。 でも、そうすることでしか、やっていけなくて。 ごめん。 本当は、いつも言いたいのに。
朦朧とする意識の奥、エンドレスなメロディーが支配する。 世界の終わりの深みを流れる風に乗る。 目を閉じて。
「どこまでもゆける」
時間はどこへ流れたのだろう。 カーテンを開けると、山の向こうが白んできていた。 その眩しさに、私は思わず目を細めた。
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