謎は解いてもいけないし



102号 楠原さん亡くなる。

2023年08月27日(日)



昨日はなんかヘンな日だった。
弟のメールにはこう書いた。

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そのいち。
トイレ掃除をして消臭ビーズを継ぎ足そうとして
詰め替え容器を持って歩いていたら
ふたがパカンと取れて
中のビーズが床に全部ころがってしまって
それをひとつひとつ拾うのがものすごく大変だったこと。
消臭ビーズって水に溶けそうでぜったい溶けないんだよね。
なのでちゃんと拾ってゴミ箱に入れるしか無い(T_T)
まあ、こういうのってきっとどこかでひっそり生き延びて
いる場合があるけど、消臭ビーズなんだから
いつかはちいさくなってよけい見つからなくなっていることだろうなあ…

そのに。
いろんな雑貨(各種お財布とかセンスとか
タオルとか化粧石けんとかマイバッグとかのもらい物たち)を
入れている40センチくらいの引き出しを半分開けていて
そのままその下の120センチくらいの引き出しをひっぱったら
なんでか40センチの引き出しごと全部開いて
つまりその40センチの引き出しがまるっと
ひっくりかえって床に落ちて
小物が全部ばらまかれたこと。
いやあ……もうなにがどう入っていたかわからないくらいに
小物が散らばっていて……
とりあえず、お風呂に行きたかったから
ぜんぶ引き出しにブチこんできたけど
もうぐちゃぐちゃになってて……
いったいどうしたら的に入っています。

……いったいなにごとなのだこれらは。

まさか朝方叩き潰した蠅の呪いではあるまいな。

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……ほんとにそんな感じだったことに今日、気がつく。
呪いではなく、お知らせだったらしい。

最近、蠅が多いなあとは思ったけど、前のうちの工事だと思っていたし、ちょっとヘンな匂いはするなと思っていたけど、くら寿司の調理の匂いだと思っていた。
そしたら……実は102号室からだったのだということを今日知った。

となりの103号の金森さんが異臭ということで、駅前の交番に言ったらしい。
交番の担当さんが来て、金森さんの押し入れから匂いを確認して、そしてウチに連絡が来た。
それから大騒動。
まず地元警察の人、そして救急。王子警察の刑事。
大騒ぎ。
………。
おまわりさんが裏の窓ガラスを見て「蠅がいる。奥さんもうこっちに来ないほうがいい」と言って……
それからわたしはぜんぜんなにも見てないんだけれども……
蠅がいたんだから……死後けっこう過ぎているはず……
なんかちょっと……こわい。
いったいどんなふうな遺体だったんだろう……
ダンナもぜったいに見ないと思って、見てないそうなので……
様子はわからないけど……

こんなことが、ほんとうにあるなんて。

いったい部屋もどうなっているんだか……

いまはなんか、なにもしていないのに、すごく無気力になっていて……

なんだろう。
……こんなことって……ほんとうに実際にあるんだなという……

ひとりでほんとうに死んでしまうって……あるんだな。

いろいろ考える日でした。

なんだか……ごめんね。楠原さん。気づいてあげられなくて。


………合掌。

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sachi [MAIL]