2005年03月27日(日) |
チリカラ音楽こー座4能の拍子とリズム |
能楽堂の音響効果 皆さん能楽堂に行った事ありますか?舞台は北斗七星を象られこれは魔よけの意味もあり陰陽五行の思想と反閇(へんぱい)の作法で兎歩と言って兎が歩くようにすり足で歩みます。 安倍晴明がこの反閇を駆使して占っていたと言われている、橋掛かりをでたシテは三つ地つづけという拍子で登場します、舞台下には足拍子やお囃子が響くように土の中に瓶が埋まり、まーリヴァーブの役目を果たしているのですね。
登場します。 楽器の演奏を担当は笛方・小鼓方・大鼓方・太鼓方の4人編成でこれを四拍子と言ってます、笛の能管もリズムセクションなのです。 地謡が合唱団で舞い手が面を付けて謡ながら舞う。
拍子とリズム 拍子は八拍で謡が七五調だから、合わないですね、能の拍子も裏拍を大事にします、アフタービートがあるんです。 その数え方は 8 7 1 2 3 4 5 6 7 8 ト タン ツ ハ ウ ハ イヤ アハ ツハ ウハ ト タン
このト タンというのは突端・・・まーせうのとか三四とか予備拍の事です。 締太鼓の奏法にはつけバチというのがあり、締太鼓の真ん中に丸いバチ皮がありますそこに撥を付けて叩くのではなく、当につけるのですそれをツクツクと口唱和で言います、そのクにアクセントが付いていると丁度Jazzの4ビートアップテンポのように聞こえます。
間は魔に通じる この間合いが古武術でも重要なように説明が難しいのです、体で覚えるしかありません、ヨーロッパではフェルマータ=4,5秒なんて譜面に書いたりします。 この間を外すと間が悪いと言われるのです、その瞬間は当に悪魔に浚われたように冷や汗が出ます。 西洋音楽は四分音符=60というのも地球の自転公転が解ってからの速度表示ですがアレグロ、アンダンテなどわりとファージーだった時代のほうが長かったのです、NHKの紅白では演歌の人たちが歌いづらいといっているのはオーケストラが一定のドンカマ(拍子信号)で演奏しているからです。
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