CSの時代劇チャンネルで谷崎潤一郎原作の春琴抄、映画の代は春琴物語を見た。 1954年だから僕の生まれる前 京マチ子 キョウマチコ (春琴) 花柳喜章 ハナヤギヨシアキ (佐助) 監督: 伊藤大輔 イトウダイスケ 音楽がコジラの伊福部昭 イフクベアキラ先生
モクノロだから妙に色っぽい、あの感じ、子供の頃たしか西宮の甲子園あたりだったと思う、綺麗な着物を着たお姉さんがサングラスをした盲目の男性の手を引いて歩いてたのを見たことがある、手には三味線のケースを持っていた、それとだぶってあー時々聞こえていた筝や三味線の音は眼の見えない人が弾いているのだと思いなんだか哀しくなったっけ。 大阪船場の大店の人たちは芦屋に住んでいた人が多い、これは記憶が確かではないのだけれども、今でいうサロンコンサートが開かれ、弦楽四重奏や能の謡、文楽、地唄の会などをやっていた、子供の頃何度か聞いた、いや道すがらだったのかも知れない・・・。
西洋音楽から今邦楽の演奏家になったのはやはりあの頃の影響だと思う、街で聞こえた筝はけっこう楽しかった、あれは地唄の掛け合いだったんだなーと今は思う。
原作を読んだ時には実在の話かと思った、二人の間にはいつの間にか子供が出来て、里子に出される、映画ではその子供を訪ねるところで終わる。
三木稔先生の作曲したオペラ「春琴抄」も素晴らしい
三木稔作曲<春琴抄>第二幕より 1990年 二期会公演 オーケストラをバックに箏曲「みだれ」が流れる、原曲「みだれ」だけでも凄い情念が感じられるのにオペラとなると凄まじい。
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