Seakの日記
日々感じたことを書き留めていこうと思っています。

2003年06月25日(水) 市民団体とHTMLの標準化

2003.06.25 (Wed) 20:58:33

昨日も同じようなことを書いた気もするが、タイトルには深い意味はない。市民団体の話とHTMLの標準化には特に関係はない。関係づけようとすれば何とかなるのかも知れないが、今のところ僕にそのような意図はない。書いているうちに変わってきてしまうのだが。

僕は、市民団体が嫌いだ。NGOなどもあまり好きではない。もちろん、すべてが嫌いなわけではないが。その理由は、手段を選ばないからだ。たとえば、街頭でデモをしたりする。彼らの主張を抜きにして、純粋にしていることだけを眺めてみよう。すると、かれらは大勢で道を占拠して歩いていることが分かる。大勢の人間が列をなしていれば、それだけで邪魔だし、恐怖の対象にもなる。

では、彼らの主張も加えて考えてみよう。確かに言っていることは正しいかも知れない。でも、だったら道を占拠していいのか、と思える。初めに主張に耳を傾けるのではなく、まず、していることを見るべきではないか。行動は意見を言うことよりも強いはずだ。どのようなことを言っているのであれ、行動が批判されるべきであれば、そんな意見に耳を傾けるべきではない。犯罪者が何を言っても聞いてはいけないのだ。特に、その犯罪によって意見を訴えようとしているのであればなおさらだ。パナウェーブなんとかの「たまちゃんを助けてください」とかいうやつはその典型だ。あんな迷惑な連中の言葉など、伝えるべきではない。

こんなことを思ったのは、新聞記事がきっかけだ。いつまでリンクが生きているのかは分からないが、…って、まだ出てないし。夕刊に載ってる記事なのに。まあ、いいか。

市民団体がJR舞浜駅前で活動をしていて、苦情があったために千葉県か浦安市かどこか忘れたが、とにかく役所が自粛するように申し入れたというものだ。JR舞浜駅って何?と言う方もいるかも知れない。ここは、東京ディズニーランドに一番近い駅である。従って、ディズニーランドへ行く人は、多くがこの舞浜の駅前を通る。

ディズニーランドで夢いっぱいの時間を過ごしたあとに、市民団体の大騒ぎで興ざめする。僕はディズニーランドで夢いっぱいにはならないが、そう主張したい気持ちは非常によく分かる。舞浜駅前は特殊な開発がなされていて、駅からディズニーランドまで、楽しめるような様々な工夫がなされている。役所が柔軟な対応をした珍しい例と言ってもいい。だが、それも市民団体が活動なんてしていたらパァだ。

そこを通る人の気持ちも考えず、ただ、人が多いからと言って選んだのだろう。多くの人にアピールしたいと言っても、もう少し場所を選ぶことはできなかったのだろうか。それ以前に、人に迷惑をかけないような手段を考えられなかったのだろうか。自分たちは正しいことを言っているから、何をしてもいいと思ったのだろうか。それでは、イラク戦争は正義の戦争だから、戦争をしてもいいと言っているアメリカと同じだ。

んで、HTMLの標準化の話だ。これは上とは特に関係ない。

HTMLというのは世の中にたくさんある。なぜなら、Internet上のWebページはそのほとんどがHTMLで記述されているからだ。XHTMLもHTMLのうちだと言ってしまうなら、99%以上がHTMLで書かれていると言ってもいい。XHTMLはまだそれほど多く使用されているわけではないので、XHTMLをのぞいても97%がHTMLで記述されていると言ってもいい。

で、そのうち正しいHTMLで記述されているのは3%ほどなのだそうだ。自慢じゃないが、この僕の日記も厳密に調べればエラーがたくさん見つかる。一応ある程度の修正は試みたが、エンピツのサーバが挿入するものや広告はどうしようもない。まあ、それ以外にも実体参照など、いくつか問題はあるのだが。"&"の文字などは、正確に記述すると正しく表示できないブラウザがあったりするから難しい。

これが現状なのだが、それはそれとして、HTMLは正しく表記するに越したことはないだろう。そうすれば処理が速くなるし、インターネット全体にかかる負荷も減る。どんな人にでも最低限の情報は伝わるし(例え文字を表示しないブラウザを使っていても)、あらゆる動作が保証される。

ではなぜ正しい表記をしないのかと言えば、それは簡単な理由による。面倒で難しいからだ。ごく簡単なHTMLの説明には、タイトルの通り、HTMLは簡単だと記されている。しかし、実際は結構難しい。簡単だと思うのは、この著者の頭の出来が僕とは違うからだと思う。

自慢ではないが、僕がHTMLの概念を理解したのは、HTMLに関する文書を3日に1度くらいは読んで、それを1ヶ月程度続けたくらいのことだ。これは僕の頭が悪いということで片づけるにしても、とても30分で身に付くものではない。世の中にはマウスのクリックができない人だっているのだ。クリックができない人は一部だが、ダブルクリックができない人は結構多いらしい。

HTMLの標準化を主張する人々は、この点をまったく理解していない。大げさでなく、HTML標準に準拠していないブラウザなど無視すべきだと言っているのだ。準拠していないブラウザを無視するということは、そのブラウザを使っている人をも無視するということだ。そんなことがあれば、新しいブラウザをダウンロードすればいいじゃないかと思うかも知れない。確かに、インターネットエクスプローラの最新版なら問題はない。しかし、実際このページを見つけだしてダウンロードするということを、すべての人に要求できるのか。そんなこと、できるはずもない。

とにかく、主張が強硬なのだ。HTMLの文法解析ツールを作っている人ですら、宗教的だと述べている。まあ、文法解析ツールを作っていても、文法を守ることにそれほどこだわりはないらしいが。

もうちょっと柔軟な主張ができないものかと思う。まあ、そんなことを言っていたら、聞く人がいないんだろうな…。あまりに多くの人の主張があふれすぎて、聞くに聞けないのだろう。もう少し、聞くことに集中したいものだ。だが、人の話を聞く余裕など、今の世の中にはないのだろうな。

2003.06.25 (Wed) 22:57:04


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