2003.06.16 (Mon) 22:46:36
彼女と会った。前に会ったのはいったいいつだろう。過去の日記をたどってみたが、記述はない。あえて彼女のことは意識しないようにしていたから…。なんにせよ、1ヶ月以上前であることは確かだ。倒れたとか聞いていたが、そこそこ元気にしているようだ。前と比べると、ずいぶん疲労が色濃く出ているが。
いい加減、この書き方を変えようかな…。一般の三人称を使うと分かりづらいし…。あえて断ち切るためにも。と言っても、一般の三人称として使うなら、結局「彼女」と書くことになるのか。
今日は、ゼミだった。と言っても、プログラムを見直せと言われていただけで、これと言ったことをしていないので、当然、特に発表するようなことはなかった。今週は、助教授に話を聞いて、今後の見通しを立てよう。今日聞けよ、と思うかも知れないが、この助教授、今年に就任した新人なのだ。で、今日は新人研修というのがあったらしく、留守だった。
ゼミの前に友人と会って、話し込んでしまった。例のオンラインゲーム、ラグナロクの話だ。ADSLを導入すると言うので、引きずり込んだのだ。まあ、3日くらいやって飽きるかな、と思っていたら、すっかりはまってしまったらしい。見ての通り、僕も結構そのゲームをやっているが、1ヶ月あまりで僕のレベルを軽く通り越えてしまった。
そんなので遅刻してしまった。我ながらかなり情けないが…。それからゼミに向かっているときに、また友人に会った。プログラムを書くから手伝ってくれと言う。あとで手伝うと言って、僕はそこを離れた。
んで、1時間半程度議論をして、ゼミは終わった。僕は何もしていないのだが、一緒にやっている人たちはいろいろと進展があるのだ。まあ、そのほとんどを僕が手伝っているような気がしないでもないのだが…。Javaというのは、それほど難しくはないが、慣れないと取っつきにくいのは確かだ。
それからしばらくそのゼミの同級生を手伝って、上に書いた友達の手伝いをしに行った。配列を回転するとかいうプログラムで、それほど難しくはないのだが、なんだか知らないがやたら難しく書いていた。わけが分からなかったが、必死に読み解いて、動作するように修正した。
んで、またさらに別の友人からも呼ばれていた。金曜くらいにプログラムを頼まれて書いたのだが、そのプログラムが動作しないと言うのだ。それが以下のものだ。ご存じの方なら見て分かると思うが、プログラムそのものの稚拙さは別として、バグを見つけられないほどややこしいものではない。実際、我が家では動作したのだ。
#include <stdio.h>
#define N 10
#define K 5
void print_hairetsu(int hairetsu[]);
int main(){
int hairetsu[N];
int i, j;
int temp;
for (i=0; i<N; i++){
hairetsu[i] = i;
}
printf("回転前\n");
print_hairetsu(hairetsu);
printf("\n");
for(j=0; j<K; j++){
// 配列の先頭を作業用エリアに移す
temp = hairetsu[0];
// 2番目から最後のn番目までを1番目からn−1番目までに移す
for(i=0; i<N-1; i++){
hairetsu[i] = hairetsu[i+1];
}
// 作業用エリアをn番目に移す
hairetsu[N-1] = temp;
print_hairetsu(hairetsu);
}
printf("\n回転後\n");
print_hairetsu(hairetsu);
return 0;
}
void print_hairetsu(int hairetsu[]){
int i;
for (i=0; i<N-1; i++){
printf("%d ", hairetsu[i]);
}
printf("%d\n", hairetsu[N-1]);
}
とまあ、この程度の代物だ。
ちなみに、なんの意味もないが、IEのみの機能である、文書編集機能を加えてみた。このソースコードに適当に書き加えてみて欲しい。ちゃんと編集できるはずだ。ただし、サポートしているのはIEの5.5以降らしいが。もちろん、HTML 4.01 Strictにこのような属性はない。もっとゆるいHTML 4.01 Transitionalにもない。ちなみに、画像のあるページにこの属性を指定すると、なんとブラウザ上でページそのものを編集できる。こんな機能を付けるくらいなら、もっと他に改良すべき点があったのではないだろうか…。
どんな感じなのかを見るために、1つページを用意した。僕のホームページだ。アクセスカウンタの値が妙に少ないと感じるかも知れないが、こんなことで無意味にアクセスカウンタが回るのもなんか気に入らないので、別の名前のカウンタを用意した。
…話が本題に入ってない。
んで、このプログラムの頼まれ方がややこしかった。実際はそんなにややこしくもないのだが、文章に書くと…。
まず、僕の友人がいるのだが、頼んできたのはそいつではない。その研究室にいる、同級生なのだ。あ、そんなにややこしくもなかったか。とにかく、その友人を通して頼まれたプログラムが動かないと言うので、僕はその研究室まで出向いた。
で、C言語を動かす環境がないと言うので、コンパイラのダウンロードから始めることになった。ところが、これが大変な作業になってしまった。うちの大学の午後4時頃というのは、インターネットを使う学生がやたらたくさんいるのだ。そのため、コンパイラのような大きなソフトをFTPでダウンロードするのは不可能になってしまっていたのだ。キャッシュサーバの性能が悪いのかも知れない。
そんなこんなで、家では15分でできた作業が、1時間たってもまったく終わらなかった。で、フッと見てみたら、そうやって必死にダウンロードしようとしていたコンパイラが、すでにインストールされていたことに気づいた。僕はあきれかえりながらも、さっさとコンパイルしてみた。なんかうまく動かない感じもしたが、ちょっとやってみたらちゃんと動作した。
そうやってその研究室に1時間あまりいる間、僕にプログラムを頼んできた人とは、いろいろと話をした。なんかシャーベットをくれたり、ジュースをくれたり、いろいろな本だの資料だのを見せてくれたり、ずいぶんと親切だった。おそらく、次のレポートも僕に頼むつもりなのだろう。まあ、たいしたことではないからいいのだが…。ちなみに、最後にはMDをくれた。今、そのMDを聞きながら日記を書いている。MDLPを利用して録音したものらしく、かなり長い時間聞けるようだ。しかも80分のMD…。なんかすごい。あと、もんじゃ焼き屋でバイトをしているから、来てみないかと誘われた。うちの大学の近くには月島があるから、おそらくはその周辺だろう。
今日はずいぶん長いな…。
そのまま、作業が終わったので、僕は帰ることにした。その間、細々したことも合わせて、計1時間半その研究室にいたことになる。で、僕の好きだった人もずっとそこにいたわけだが、それだけの時間、一言も話をしなかった。こっちから二言三言くらいは話しかけたのだが、明らかに忙しそうにしていて、反応はなかった。好かれてはいないが嫌われてもいない…、と思っていたのだが、勘違いかも知れないと思い始めた。
結局、そのまま帰ってしまった。今までだったら無理をしてても何か話をしたのかも知れないが、さすがにそこまでしたいとは思わなかった。
研究室に戻って、これから帰るとその友人にメッセンジャーで一言送った。すると、その友人が、彼女が今、帰ったと送ってきた。その研究室ではいつも、朝早くから夜遅くまで入り浸っている。僕にしてみれば18時というのは十分に遅い時間だったが、彼らには恐ろしく早い時間だ。何かと思ったら、彼女はアルバイトをしていて、それで早く帰るのだそうだ。そんな忙しい研究室にいてアルバイトとは、さすがと言うか、無謀な気もする…。
その友人は、「追った方がいいんじゃないのか?」と送ってきた。それと同時に僕も送っていた。「ちょっと追っかけるよ。」と。で、その友人には悪かったが、本当に適当にあいさつをすますと、全速力でPCの電源を落とした。ちなみに、変換すらしないでメッセージを送ってしまった。電源を落とすときに、あまりに急ぎすぎて、終了のボタンをクリックする前にディスプレイの電源を切ってしまった。あわててディスプレイの電源を入れ、終了させてから再び電源を落とした。そんなことをしたらディスプレイに負担がかかって寿命が縮むらしいが、そんなことは知ったことではない。
それからがもどかしかった。忘れ物の確認もせずにエアコンの電源を切り、研究室から飛び出して電灯を切った。それから0.5秒で鍵を閉め、向かいの部屋の鍵を開けた。
僕たちの研究室は、研究室と計算機室を分けている。計算機室を閉めるときは、計算機室の鍵を閉めて、研究室に行って、鍵をしまって、研究室の鍵を閉めなければならない。僕たちには研究室の鍵しか与えられていないため、計算機室を使うときは、一度研究室を経由する必要があるのだ。普段はちょっと面倒なだけでそんな作業は気にならないのだが、この日ばかりはこんな面倒なことにした教授を恨んだ。
そう言えば、研究室の鍵をかけたのだろうか。そんなこと、覚えてはいない。とにかく、2階の研究室から2段とばしで階段を駆け下り、駅の近くの裏門まで全速力で走った。
裏門を過ぎたあたりで、あまり体力を使いすぎるとかえって遅くなると思い、多少歩調を落とした。で、競歩みたいに歩きながら改札にさしかかった。その時、電車が到着した音が聞こえた。この電車は、15分に1回しか来ない。この電車に彼女が乗り込む可能性が高い。そんなときに限って、後ろのポケットに財布が引っかかった。落ち着けばすぐ引き抜けるのだが、僕は焦って無理に引っ張った。なかなか抜けなかったが、それでもなんとか引き抜いた。
僕は、改札機に押し込むように定期を入れると、また全速で走った。そして駅のホームまでの階段を2段とばしで駆け下りると、ちょうどホームに電車が来たところだった。あわてて僕はあたりを見渡した。今までと変えていなければ、彼女は6番の車両付近にいるはずだった。案の定、彼女はそこにいた。僕は軽く手を掲げて、彼女に駆け寄った。
…別に、それで何があったわけでもない。ごく普通…、どころか、なんか距離を置いたような会話をしただけだ。東京駅では全力で走る、なんて言っていたのだが、僕がついていくと言ったら、結局、そんなに急がずに歩いていた。普段は走っているらしいので、東京駅で走っている女の子を見かけたら、彼女かも知れない。
どーでもいいが、彼女は相変わらずきれいだった。冷静に見て、それほど美人ではないのだろう。だが、僕の色眼鏡には、そうは見えない。きれいだし、かわいいと思った。忘れたつもりでも、しっかりゆがんで見えるらしい。
東京駅からは、ようやく距離を置いたような話し方をやめてくれた。それまでは、僕はそれほどにも感じなかったが、おそらく、実際は物理的にも相当距離を取っていたはずだ。そんな小さい声で話していたわけでもないのに、話している声がほとんど聞こえなかった。
結局、今の生活がどんな感じかという話を聞かせてくれた。…相変わらず、僕は気の利いたことは言えなかった。彼女は、まったく笑顔を見せなかったのかも知れない。もし笑っていたら記憶に残っているはずだ。話ができたら、少しでもストレス解消の役に立てれば…、なんて思っていたのに、ただ笑ってもらうことすらできないとは…。こういうのを甲斐性なしと言うのだろうか。ちょっと違うか。なんにせよ、情けないことだ。
今日はずいぶん長い。やはり、好きな人が絡むと長くなるようだ。人間、もっとも強いのは恋愛感情なのかな…。会おうと思えば会えるけど、面倒だからいいや、程度に思っていたのに。
2003.06.17 (Tue) 0:15:45