Seakの日記
日々感じたことを書き留めていこうと思っています。

2003年05月26日(月) Sentences and Figures

2003.05.26 (Mon) 21:19:29

今日は研究室での発表だった。準備がいい加減だったせいでもあって、ろくな評価をしてもらえなかったようだ。あまり教官の評価を気にしすぎるのもどうかと思うが、プレッシャーをかけられても何も感じない僕のようなのもどうかと思う。

この教官は、友人のところの教官とはずいぶん違う。前に聞いた話で、今どう言っているのか知らないが、少なくとも僕が聞いた限りでは、その教官はむやみに図に頼るなと言っていたそうだ。大事なのは日本語で分かるように書くこと、だそうだ。分かりにくくて困ると、すぐに図を使うのは良くない傾向なのだそうだ。が、僕のところの教官は、ある意味では正反対だ。とにかく、図を描け。それだけで分かるような図を描けと。そうは言っていないが、文章なんかいらない、とでも言いたげなほどだ。実際、文章などこれっぽっちも要求されていない。一目で分かる図を描け。それだけだ。一緒に研究している人たちは様々なことを言われて非常に困惑している。その点では、僕の方は極めてシンプルだ。暗号化やデータベースなど、特殊な技術も必要ない。将来的にはともかく、いまはJavaの本当に基礎的なアプリケーションのみを使っている。もっと言えば、そのアプリケーションのコードすら打ち込んでいない、計画段階だ。

とにかく、図を描き方について調べてまとめようと思う。そういうのを自分で考えるのには長けていないし、現代は、先人たちが残した数々の知識が、インターネットなどを通して豊富に手に入る。自分で必死に頭をひねって、くだらない図を描く必要など全くないのだ。なぜなら、図を描くことが目的ではないからだ。図はあくまでも手段であり、目的はプログラムを開発することだからだ。

とは言え、この日記を毎日これだけ書いていることから分かるのではないかと思うが、僕は基本的に文章を書くのは好きだ。図で一発で示すよりも、百万言を費やしてじっくり説明したいたちだ。と言っても、教授ともあろう人間にそんな暇があるはずはないし、自分の専門分野ならともかく、僕の書くプログラムの説明なんてのをえんえんされたって、理解しきることはできないだろう。

今日は、金曜とは違う方の人とずっと一緒だった。この人は前の人と比べると、2人きりという状況に違和感を感じている感じがあった。にしても、たいして気にしないなあ、という感じはしたが。まあ、僕の方も僕の方で、そんなのには慣れっこになってしまってそれほど違和感は感じなかったと思うのだが。もしかしたら、挙動には現れていたのかもしれない。

小説を書こうと思っていて、アイデアも固まっている。友人をモデルにしてずっと書いていたのだが、その友人、小説の主人公にするには少々凡庸な感じがする。凡庸と言うと言葉が悪いだろうか。何事もそつなく、器用にこなすのだ。その代わり、これと言ったものがない。つまるところ、個性がないのだ。実際にそんな人間がいるはずないのだから、要するに僕に見る目がないということだが、考えてみれば、あえてそんな人間を主人公に据える必要はないのではなかろうか。高校生の頃に、そいつを登場人物にして小説を書くと言ったからずっとそいつを主人公にしようと思っていたが、考えてみれば登場させると言っただけで、主人公にすると言った覚えはないような気がする。まあ、主人公でなくても、主人公に近ければ問題はあるまい。どうせそいつの方は覚えていないだろうし。

ということで、ヒロインの方を主人公にしようと思う。まあ、上の話はいわばこじつけ、人に聞かれたときの説明用だ。実際のところは、女性の一人称で小説を書いてみたかった。これだ。悪趣味と言われればそれまでだが。

と、公開することで、少しはプレッシャーがかかるのではないだろうか。まあ、時間はたっぷりあるはずだ。少しずつ取り組むとしよう。もう、その友人が主人公の話はずいぶん書いているのだ。高校生の頃から少しずつ暖めていた話だから、大筋も決まっている。あとは、書くだけだ。そのときは、必要のない人物まで、友達を登場させると言うことで次々と登場させてわけが分からなくなってしまったが、今となってはそんなことを気にする必要もない。

誰かをそのままモデルに使うのはやめよう。そのモデルのイメージに制約されるし、正直、小説の世界に現実の人間が合うとも考えにくい。現実的なのがリアリティではないのだ。現実っぽいのがリアリティなのだ。演劇やドラマを見れば分かるように、真実っぽく見せることと真実そのものはまったく違う。本当のことよりも本当っぽく見えることなど、いくらでもあるのだ。そのように書かねばなるまい。場合によっては凡庸なできにもなるだろう。しかし、奇をてらった意味不明なものより、ずっとよいと思う。だいたい、名作と呼ばれる小説に、異常に奇をてらって理解を拒むような作品などないのではないだろうか。

2003.05.26 (Mon) 21:44:09


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