Seakの日記
日々感じたことを書き留めていこうと思っています。

2002年07月01日(月) 同じ毎日

2002/7/1 21:19
今日は昨日と同じ一日。
明日もきっと、今日と同じ。
…絶望してるわけじゃない。
これでも、この幸せに感謝している。
僕はなにもしていないが、先人たちが必死の努力で積み上げてきたこの生活。
でも、ずっと続くわけじゃない。
限られた優秀な人材のために用意された人生のレールは
もう、あと数年で断たれる。

今日も、特になにをしたわけでもない。
弟がバイトの都合で新宿まで行くと言うので
一緒に行くつもりだったのだが、
遅れるのが不安だったのか、弟は先に行ってしまった。
結局早く着きすぎたと言っていたが…。
それでも、今日の小田急線は10分遅延していた。
いくらなんでも急ぎすぎたのではないだろうか。
ちなみに、何の役に立つのかは分からないが、一応遅延証明書はもらっておいた。

それから、大学へ着く最後の電車。
授業開始より30分も早かったのだが、
なんと、その電車の車内で彼女と会った。
いつもこのくらい早く来ているらしい。
「知ってる人と会いたくないから」と言っていたのは嫌みなのかと思ったが、
どうやら、そういうことでもないようだ。
…なにを考えているのかなんて分かりはしないが。

他人の考えていることなんて分かるわけがない。
僕は僕で、他の人は他の人だ。
どれほど議論を重ねたところで、それまでその人が積み上げてきた人生は
圧倒的に大きなものだ。
僕だって、いくら話をしたって、僕のすべてを理解する人なんて
現れっこないと思っている。
すべてを理解していると思っていたら、それはただの幻想だ。
冷静に考えてみれば、そんなことはあり得ないとすぐに気づくはずだ。
僕は、僕自身のことをすべて知っているわけではない。
つまり、僕にいくら僕のことを聞いたって僕のことがすべて分かるわけじゃない。
…別に、誰かに「すべて理解できる」だとか、
そんなことを言われたわけではないのだが。

で、どんなに努力したところで
他の人のことを理解できないなんてことは分かっている。
それでも、僕は彼女の考えを知りたいと思った。
いったいなにを考えているのか、僕のことをどう思っているのか。

たぶん、僕は彼女に対して恋愛感情を抱いているわけではない。
はっきり言って経験がないので、断言はできないが。
でも、別に彼女に好かれたいと思うわけじゃない。
好かれるに越したことはないが、それは別に彼女に限ったことではない。
すべての人に好かれていれば、それが一番幸せだろう。
ただ、なにを考えているのか知りたいだけだ。
もしかしたら好奇心の対象でしかないのかも知れない。

…と言うのも、彼女は僕が今まで出会った人の中で、
もっともその心情を伺い知れない人なのだ。
自信を持っているように見えるのに、ひどく自虐的なことを言う。
こっちを持ち上げているのに、自分の優位性を示すようなことを言う。
まるで顔の表面に貼り付けただけのような笑顔の裏に、
どんな考えが潜んでいるのか、僕にはまったく分からない。

なにより強い関心を抱いたのは、強く僕の心を貫く言葉だった。
最初、上に挙げた言葉もそうだ。
「知っている人に会いたくなかった」というのは、
僕だって知っている人に入るのだから、僕にだって会いたくなかったのかも知れない。
休日に遊びに誘おうと思ったときは、先読みをするように
「休日はどこにも出かけたくない」と言われた。
基本情報技術者の話をしていたときは、笑顔のままで
「そんなんじゃ無理だよ」と言われた。
少なくともその瞬間、完全に心を許していた僕の心を、
彼女の言葉は確実に貫いていたのだと思う。
最近、僕の記憶力は確実に低下している。
それなのに、これだけ強く記憶に残るなんてことはそう、ない。

矛盾はこれ以外にも無数に感じる。
極端なことを言えば、楽しそうにしているその次の瞬間には不愉快そうにしている。
時にはひどく、おかしいと思えるほどに感情的なのに、
その次の瞬間にはとても冷徹な姿を見せる。

単なる気のせいなのかも知れない。
僕が、僕の心の中で、彼女のイメージを勝手にふくらませているだけなのかも知れない。
僕が、彼女の言葉を聞いてただ勝手に一喜一憂しているだけなのかも知れない。
…とにかく、それでもいいと思う。
少なくとも、彼女が僕の生活に変化をもたらしてくれたことは確かだ。
自信が見えるのに自虐的なのは、自分を戒めているのかも知れない。
かつてトップの成績を取った人間なら、十分あり得ることだ。
まあ、何とでも考えられる。

それでまあ、彼女と会ったあと、
そのまま教室まで向かった。
彼女はまだ大学の教室配置をよく覚えていないので間違えそうになっていたが。

あとは普通に講義を受けただけなので特に書くべきことはないと思う。
…ってことで、最近試していることを。
僕は、最近目を合わせて話をする、というのを試している。
特に、彼女と話すときは、彼女がなにを考えているのかさっぱり分からないので
特によく目を合わせて話をしている。
…もしかしたら、気持ち悪いと思っているかも知れない。

いろいろな人を見ているのだが、
やはり、誰を見ても大抵、普段の僕より目を合わせてきている。
僕は、昔からとことん目を合わせないで話をしていた。
…その癖を直そうという意図もあるのだが。
ただ、話に集中すると、やはり視線の向きなど気にしていられない。
僕は一度に1つのことしかできないので
視線の向きを気にしてしまうと、相手の話に集中できないのだ。
これでは本末転倒だ。
多少相手の印象は悪くなるかも知れないが、それでも相手の話を聞くことを第1とすべきだろう。

2002/7/1 22:16


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