六本木ミニだより
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2024年11月03日(日) アナイス・ニンになれるかな

この日記がずっと続いている。
記録を無理なくとることができ、続けるのがラクなのに自分の生活向上に対してとても有益だからだ。

日記は誰かにムリに見せよう、何かを得てもらおうと思ってするものではないので、芸術とか文学の域になかなか入らないのだが、(芸術というのは基本受け取り手がいないと成立しない) ときどき本人が誰かに見せることをまったく意識せずに続けていたのに後に発見されて文学と評価される場合がある。アンネ・フランクの日記がその最たる例だろう。

が、後世に残る日記というのは、自分のためのようであってやはり誰かに読まれることがモチベーションとなっている。日本の平安時代に書かれた土佐日記、紫式部日記、和泉式部日記、蜻蛉日記、更級日記などみなそうだ。どこかに自分の生活を自慢したり、恨み事(夫の不貞)などを告発したり、ポジティブとネガティヴ両方の要素を含んでいたり(皇子との禁断の恋)を含んでいたりする。

60年間日記を書き続け、後に出版したアナイス・ニン(一時期ヘンリー・ミラーの恋人で映画『ヘンリー&ジューン』のモデルとなった)が11歳で日記を書き始めた最初の同期は、両親が離婚して一緒に暮らせなくなった父親に自分の身の上を伝えるためであったという。

わたしはこの日記を誰に見せたいのかはよくわからないが、このままならとても長く続けていけるように思っている。
そしてそこには「わたし、こんな生活してるのよ!」という思いがやっぱりあるのだと思う。


石塚とも |MAILHomePage

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