いろいろと思うところがあって、最近ダウン症関連の本を読んでいる。今読んでいるのがこの本。
ダウン症ハンドブック 池田 由紀江 (2005/04) 日本文化科学社
その中の「仲間関係・集団適応」の項目にこんな内容があった。 要約すると
「ダウン症の子ども達は、学校の中で、友達よりもまず教師との関係を求めがちなことがあり、最初のころは友達ができてもその関係が広がっていかないと言った様子がよく見られる。」
「集団への適応性では、集団の規模にもよるけれど、慣れるまで意外と時間がかかる場合があり、新しいクラスやグループなどの集団に適応していく場合、友達よりも教師とのかかわりを強く求める傾向がある。従って、まず担任などの教師との信頼関係や共感関係を構築することが大切。ダウン症の子ども達に、先生はいざというときに助けてくれる、あるいは自分の側にいてくれるといった安心感をもたせることができれば、集団に慣れていくことも早くなると思われる。当初の教師との関係づくりが大切。」というもの。
いざとなれば先生が自分を助けてくれるという信頼と安心感があるからこそ、勇気を持って集団の中に入っていける・・・・あれ、これってなにかに似ている・・・・そう、母子分離だわ。
幼い子どもは、自分を守ってくれる母親の手からなかなか離れられない。けれど、何かあれば必ず母親が自分を守ってくれる助けてくれるという安心感をしっかりと持てるようになると、その時初めて母親の腕の中から離れて他の子ども達の中へ入っていける、という。
学校では先生との間で同じことがあるのね。 家では母親が心のよりどころであるのと同じように、学校では先生が心のよりどころ、心の基地になるんだろう。
4年生になって担任の先生が代わり、きっと海渡の中では心の基地をまた最初から作り直しているのだろう。
今、海渡の基地はどこまで出来ているのだろう、もう完成かな、そこから飛び立つ準備はできたのかな・・・・毎朝元気に登校する海渡の後ろ思い浮かべながら、そう思う。
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