++ 記憶の中へ
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■ 動かない理由 2006年02月22日(水)
 何とか順調に登下校できるようになってきた海渡。
 朝は、促せば素直にテレビを消して家を出られるようになりました。
 もちろん、毎朝ベランダからちゃんと集合場所から出発しているか確認しています。


 ・・・が、先日、ニコニコと家を出た海渡をいつものようにベランダから確認すると・・・・

 なぜか、班の子達は並んでいるのに、海渡だけ外れたところに立っています。しかも、海渡の特学の先生がいらっしゃる。

 なぜ?どうして?あんなにご機嫌で出ていったのに。
 出がけにトラブルもなかったし、ご飯も食べたから体調もいいはずだし、なんで並ばない?????

 先生が呼んでも並びません。そのうち、他の子たちは先に出発して先生と海渡だけが残ってしまいました。

 うーん、どうしよう。降りて行くべきか、先生がいらっしゃるからまかせるべきか・・・・と、あれこれ悩んでもう一度見ると、一人遅れてきたらしい子がいたらしく、仲良く3人で歩いていく後ろ姿が・・・・

 学校から帰った海渡に、朝どうして並ばなかったのか聞いてみましたが、無言・・・。何か言いたそうな表情ではあるのですが、結局何も教えてくれませんでした。

 そして、翌日の連絡帳にその理由が書いてありました。

 海渡は遅れてなかなか来ないお友達を置いて行くのが嫌で、なかなか並ばなかったそうなのです。たまたま登校の様子を見回りに来ていた先生が

 「先生が待っているから先に行っていいよ」

と言っても動かなかったそうで、結局先生と二人で待ち、遅れて来た子と3人で登校したということだったのでした。

 そのお友達は、海渡のことをいつも何かと気にかけてくれて、いろいろと面倒を見てくれる子で、海渡にはその子を置いていくことができなかったのでしょう。

 海渡の我がままか、気まぐれで動かないんだと思い込んでいた私。

「海ちゃん、○○ちゃんを待っていたんだね」

と言うと

「そだよ」

と一言だけ言って、あとは知らん顔。

 何かあったら、海渡が何かしたから、何か問題があったからと咄嗟に思い込んでしまう癖がどうしても沁み込んでいたんですね。

 ちょっと反省です。



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