■ たったひとつのたからものからの旅立ち |
2005年05月10日(火) |
昨夜、「たったひとつのたからもの」に出演していた杉森翼君の番組を見た。
番組の詳しい内容は下のURLからどうぞ。
スーパーテレビ情報最前線 たったひとつのたからものからの旅立ち
翼君は、海渡と同じダウン症で、海渡同様合併症がない。はいはいや歩き始めは、海渡より半年ほど早い。ちなみに、誕生の翌日にダウン症であるという告知を受けたのも同じ。
同じダウン症だけれども、当然のことながら持って生まれた能力や性格は全く異なっている。番組を見て感じたのは、翼君のしっかりした発育、そしてお母さんの強さ。
ナンセンスだとわかっていながら、つい自分の子供と比べてしまい、うーーーん、この差はなに??と凹んだりして(笑)
例えば
他のきょうだいより早く(しかも6時半!)起きて、さっさと自分の服を着ている 就学前からひらがなが読めて、書ける 筋力が弱いと言いつつ、あんなに激しいダンスが踊れる プールでの着替え、着替えたものの後始末も一人でやっている
もう、唖然としながら見ていた。もちろん、翼君自身の能力の高さもあるし、普段からきょうだい(年の近いお兄ちゃんと弟がいる)と競い合っているうちに培った結果もあるんだろう。お母さんの育て方や教育の賜物でもあるのだろう。
比べても仕方が無いし、海渡にあれだけのことを求めるのもどうかと思うのだけれど、やはりダウン症でも出来る子は出来るんだなぁと・・・・・。
しかし、しょうがいを持ちつつあれだけのことができてもやはり、小学校就学への道は険しかったのだと思うと、現実は本当に厳しいものがあると実感する。多分、翼君の場合は障害児学級ではなく、普通学級への入学だから教育委員会との話し合いが何度も行われたのだろう。翼君の小学校に障害児学級があったのかなかったのかは番組からはわからないけれど、あるのに普通学級へ希望していたのなら相当大変だったろうなと思う。松田聖子のナレーションで「小学校がダウン症を受け入れるのはまれなこと」と言っていたのは、普通学級への受け入れのことではないかと思う。
就学許可のハガキが来て、嬉しそうに笑いながらもキッチンでそっと涙を拭くお母さんの姿は、3年前の自分とだぶってみえた。普通の子なら、就学通知のハガキが来るのは当たり前のことなのに、たったハガキ一枚で子どもの将来さえ変わるように思ったものだった。
厳しそうに見えるお母さんの姿は、翼君の将来を思う愛情の裏返しで、それはしょうがいのある子供にだけあてはまるわけではない。どの子にも必要なことなんだと思う。
海渡は悪いことをして叱ると、石になり岩になってしまうタイプなので、どこまで理解してくれたのか分かりにくいが、翼君は反応がしっかりしているなと思った。そのあとの、お母さんへの気の使いようは海渡も同じで笑ってしまった(笑)
エンディングで、小学校での様子が流れていたけれど、え?一人で傘持たせて大丈夫なの?ていうか、一人で学校行けるの? 授業中、補助の先生はいないの? トイレや着替えはどうしてるの???と テレビに向かってしゃべっているうちに、終わってしまった。 やっぱり、お母さんの手記を読むしかないかも。
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