++ 記憶の中へ
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■ ヘルパーさんといっしょ 水族館編 2005年05月04日(水)
 ガイドヘルプ二日目の4日は、水族館。
 今日はお弁当だったので昨日よりも楽しみが増え、満面の笑顔で出発した。

 しかし、出発したのが朝10時で、水族館へ到着したとメールが入ったのが、12時。片道2時間もかかるとは想定の範囲外・・・ちょっと時間設定が甘かった? 4時に帰って来ようと思うと、2時には水族館を出ないといけない。館内に居られるのは正味2時間。お弁当を食べていたら1時間ちょっとしかない???

 ヘルパー派遣の時間帯を10時から4時までという設定じゃなく、9時から4時とか、10時から5時、6時とか、もう少し必要な時間を計算するべきだったなと反省。昨日のボーリングはバス1本で行けるところだったのでちょうど良い時間だったけれど、今日は昨日より長いバスに加えて、地下鉄にもかなり乗っていないといけないのでもう少しよ〜く考えればよかった。実は、あまり早いと主婦であるヘルパーさんも大変かなとか、夕方にかかると迷惑かなとかあれこれ考えてしまった結果だった。

 しかし、結局、帰る時間を遅らせてもらうことになって、それなりに楽しめたようだった。
 ついてすぐ、お目当てのイルカショーを見て、お弁当、その後館内を見学して、大好きなペンギンの水槽の前でおおはしゃぎだったそうだ。

 この水族館のペンギンの水槽は本物の雪が降る。夏場に行くと本当に涼しそうだし、何より真夏の動物園の暑そうなぐったりとしたペンギンと比べてその動きが全く違う。ものすごいスピードで泳ぎ回るペンギンを見て、ふたりでキャっきゃと声を出していたそうだ。

 ずっと機嫌よく過ごした二人らしいが、海渡が一度だけ動かなかったことがあったらしい。 イルカショーを見て、その後お弁当を食べたのだが、食べ終わったあと座り込んで動かなくなってしまったらしい。ヘルパーさんもどうしてなのかわからなかったらしい。お弁当が足らなかったとは考えにくいし、お茶を飲んでいるはずだから、喉が渇いていたわけでもない。
うーーーん、イルカショーを見て、その後お弁当を食べたんだから、まだ水族館の中は見ていないはずなのに、動かなくなってしまったということは・・・・ヘルパーさんが帰ったあとに海渡に

「もしかして、もう一回、イルカショー見たかったの?」

と聞いてみると、あっさり

「そだよ」

との答え。そうかぁ、大歓声をあげて見ていたとヘルパーさんが言っていたから、もしかしてと思ったのだが、ヘルパーさんもそこまでは気づかなかったらしい。そりゃ、見終わって座り込んだのなら、もう一回見たいと分かるけど、その後お弁当食べたあとじゃさすがに分からないよ。時間的にも、次のショーは見れなかったので、どうにか立ち上がってくれて良かった。

 結局、時間がなくてお土産を買うことができなかったらしいけれど、二人は大満足だったとか。初めての地下鉄にも大興奮していたらしい。地下鉄の様子は

「まっくら でんき ピカピカ」と言いながら、地下鉄の中の揺れる様を体で表現してくれた。大好きなトンネルを走る電車に感動したようだった(笑)

 初めての、ガイドヘルプを使った遠出だったけれど、小さな冒険に二人は大満足だったらしい。これを機会にもっといろんなところへ友達やヘルパーさんといっしょに出かけられるといいなと思った。

 また、これから思春期を向かえて大人になって、親がどこまでも付き添わなくても、こうしてヘルパーさんに助けてもらうことで、普通の男の子たちのように、友達と映画やボーリングやカラオケを楽しむことができるんじゃないかと思うとちょっとワクワクしてくる。やっぱり、いつまでも親が付き添うのも子どもも嫌じゃないかなと思うし、いつまでも親が元気でいるわけじゃない。

 親の知らないところで、自分たちだけの青春を楽しむこともいいんじゃないかな・・・・
 空になったお弁当を赤いデイパックから出しながら、そんなことをふと考えた。




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