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■ ヘルパーさんといっしょ お留守番編 2005年04月21日(木)
 授業参観の日、海渡は参観終了後、迎えに来たヘルパーさんと帰宅した。
 この春から、支援費制度の児童居宅介護等事業を利用して、ホームヘルパーさんに時々来てもらっている。


 ヘルパーステーションに電話1本すればヘルパーさんが来てくれるこの支援費制度。利用できるようになるまでには、手続きがいろいろと必要で、面倒だった。

 まず、役所に受給者証の申請をしなければいけない。担当者と本人(海渡)が面接をして、どれくらいの時間が必要かを設定する。この時間の設定というのが、難しい。

 児童居宅介護には、身体介護と移動介護などがあり、身体介護は食事や排泄の介護(補助)、移動介護は外出時の介護(補助)となっている。
 海渡の場合、まだ食事や排泄の後始末が完全に一人ではできないこともあり身体介護が必要で、身体介護有りの移動介護を申請することにした。身体介護と移動介護にそれぞれ一ヶ月何時間必要かと言われても、どう決めればいいのかさっぱりわからなかった。

 結局、役所の人に時間を設定してもらった。この時間の設定の仕方は、使い方や子どもの状態、役所の人の判断ひとつでいろいろ・・・らしい。地域によって、同じように申請してももらえた時間が倍違っていたりする。
 とりあえず、海渡が申請できたのは、身体介護有りの移動介護と、短期入所(ショートステイ)。

 次に、利用する事業所を自分で探さなければならない。これがけっこう大変。どこの事業所がどういいのか、どんなヘルパーさんがいるのか、まったく分からないのだ。Webサイトがあって、どんなヘルパーさんがいるのか紹介されているとものすごく参考になるのだけれど、なかなかそんなところは少ない。だいたい事業所自体がこんな田舎にはものすごく少ないのだ。仕方がないので、利用したことのあるほかの障害児をもつお母さんからの情報を頼りに、少ない中から選んでいるのが実情。事業所がなんとか決まったら、電話予約をして受給者証を持って契約に行く。

 ここでも、本人と面接をしてどんな常態か細かくチェックする。契約を結んだら、いよいよ利用可能となる。私の場合は、利用する1週間くらい前に電話で連絡をして、ヘルパーさんを派遣してもらうパターンが多い。



 授業参観の日は、小学校へヘルパーさんに迎えに来てもらい、他の子どもたちにもヘルパーさんのことを知ってもらえることを考えて、一斉下校で一緒に帰ってもらった。学校へ迎えに来てもらうのは初めてのことだったので、PTA総会の前で忙しい中、先生方にヘルパーさんと会っていただいた。

 海渡がヘルパーさんと一緒に帰ってくれて、私はPTA総会や学級懇談会にゆっくり参加できるようになった。1年生や2年生の頃は私のそばですわらせて待たせたり、職員室で先生に見ていてもらったりしたので、いろいろ気になっていたのだ。

 帰宅すると、海渡はヘルパーさんといっしょに、ななんと洗濯物をたたんでいた・・・・か、家族中のパンツもあるというのに・・・・
 まさか、こんなことをしているとは思いもしなかったので、学校へ行く前に洗濯物を取り込んでたたんでおくべきだったと後悔・・・。

 ヘルパーさんは、お孫さんもみえる女性で海渡にとってはおばあちゃんに近い感覚らしい。初めて会って、まだ3回目だけれど、すっかり慣れて来てくれる日はとても喜んでいるので、この先もどんどん、ヘルパーさんに助けていただこうと思っている。

 始まって2年しか経っていない支援費制度は、実は早くも財政不足で破綻寸前。今後は介護保険と一緒になるとか、本人の負担額が増えるとか、不安も限りなくある。
 でも、とにかく使わなければその必要性も認められないし、不備の改善もされていかないので、今後もどんどん使い続けるつもり。




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