++ 記憶の中へ
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■ げんき だして 2004年08月28日(土)
今朝、仕事でパソコンに向かっていたときのこと、
海渡が、冷たいミルクの入ったマグカップを
私の目の前に差し出して言いました。

「ママ げんき だして」

そして、いつものちょっとはにかんだような笑顔。


もう、それだけで思いっきり抱きしめたくなります。
冷たいミルクを一口飲んで、マグカップをテーブルに置いて

「ありがとうね」

と海渡の瞳を見て言いました。

海渡はやっぱり、いつものクセで方をすくめながら笑って、
私の膝に乗ってきました。


そのまま仕事する気になれず、パソコンから離れて
少し海渡と遊と遊びました。
海渡が、そばにやってきた猫に向かって言いました。

「ももちゃん おかあさん おしごと」

そして、パソコンの方をチラッと見ました。
海渡は、私がパソコンに向かっている間は仕事だということを
そして、今はちょっとだけ自分と遊んでくれていて、またすぐに
パソコンに向かうことをよくわかっているのでした。

「海ちゃん、おかあさんお仕事だから 待ってるの?」

海渡は黙ってうなづきました。


夏休み、どこへも連れて行ってあげられなかったね。
なのに、文句も言わず、駄々もこねず、
ママのお仕事中、いつもおりこうに一人で遊んでくれたね。
ごめんね。
涼しくなったら、大好きな動物園、行こうね。





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