++ 記憶の中へ
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■ 1番好きな先生は・・・・ 2004年07月27日(火)
 1年生のとき、海渡は特学(特殊学級)の担任の先生が大好きだった。
 家の中でも、海渡の口から先生の名前がよく出ていた。

 2年生になって、大好きだった特学の先生が転任してしまった。そして、よその小学校から来た先生が新しい担任になった。担任が変っても海渡は前の先生の名前をよく口にした。「海ちゃん、××先生はもういないよ」と言うと「いるよ」と答えていた。しばらくすると前の先生のことを言わなくなってきた。そのかわり、親学級である普通学級の先生(1年から持ち上がり)の名前を口にすることが多くなった。特学の新しい先生の名前を何度教えても、自分からは言おうとしなかった。海渡のなかでは、新しい先生はまだ海渡にとって1番の先生ではなかった。

 それでも、1学期も終わり近づく頃、ポツポツと新しい先生の名前が出るようになった。そして、夏休みに入って、たまたま新聞に載っていたどこかの中学校の教室の写真を見て

「がっこう ○○せんせい(特学の担任)」

と言った。初めは何と言っているのか聞き取れなかったのだが、もう一度言うのを聞いたら確かに新しい先生の名前を言っていた。そこで、2年生になってから初めてこの質問をしてみた。

「海ちゃん、学校の先生で誰が一番好き?」

「○○せんせい(特学担任)」

(おぉ!)「じゃ、次は?」

「※※せんせい(普通学級の先生)」

(なるほど)「じゃ、次は?」

「△△せんせい(養護の先生)」

(へぇ〜)「じゃ、次は?」

「こうちょうせんせ」

(え?)「海ちゃん、校長先生好きなの??」

「うん」

 ちょっと意外だった(笑)(スミマセン)

 海渡の中で、大好きな先生が普通学級の先生から、特学の担任の先生に逆転したらしい。先生に順番をつけちゃいけないんだろうけど、でも、海渡にとって特学の担任の先生は特別な先生であり、一番好きな先生であるということは大きな意味を持っているのだ。

 今度の出校日の連絡帳に今日のことを書いたら、先生めちゃくちゃ喜ぶだろうな・・・と今から楽しみだ。
 



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