++ 記憶の中へ
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■ スイミングスクール 2004年07月20日(火)
 今日、ホームセンターに行ったら、隣接するフィットネスクラブのキッズ向けスイミングスクール無料体験募集中のポスターが目に留まった。前々からスイミングに興味があったのでダメ元で受付に行き

「ダウン症という障害があるんですけど、障害を持っていると入会できませんか」

と聞いてみた。意外にも返事は

「そんなことないですよ。他にも障害を持った子どもさんがいますよ」

 ということで、入会金の話やら購入するものの話まで進み、とりあえず無料体験に来てくださいということになり、日にちも決まった。
 そして、そういうお子さんなら人数の少ないクラスのほうがいいですね、と嬉しい配慮までしてくれて事務所に連絡してくれたのだが、そのときに事務所の方から一度話を伺いたいと言われた。

 受付で障害のある子もいると言うのはどうも、心臓に障害がある子がいるということだったらしく、ダウン症の子をみるのは初めてなので、話を聞きたいということだった。要するに知的障害児が初めてということで不安なのかな、だったら当然かもしれないと思い、合併症はないこと、簡単な会話ならできること、多動でないこと、集団行動は取れることなど話した。すると

「目つきや表情はどうなんでしょうか」

というようなことを言う。初め、何を聞きたいのか「?」で、視線がきちんと合うのか、表情で感情を表現できるのか(コミュニケーション?)ということかと思い

「視線は合います。よほど怖い先生でないかぎり、普通に子どもが好きな先生ならコミュニケーションは取れると思いますけど」と言うと、

「コーチたちはダウン病(正しくは症・症候群)のことを誰も知らなくて、なんか目つきや表情が違うらしいと言うんですが・・・あの、その、いじめる子や乱暴な子もいますし・・・」

と、ここまで聞いて、ダウン症特有の顔のことを言っているのだと分かった。つまり、ダウン症特有の目つきや顔の表情が普通と違うのが不安なのかイヤなのか、海渡の顔を見て他の子がいじめると困るということなのか、鈍い私もだんだん不愉快な気分になってきた。そして、再度顔のことを言うので、海渡の写真が貼ってある療育手帳を見せた。障害者割引以外で、アカの他人に手帳を見せるのは初めてだ。手にとってそれを見て

「無料体験する前に、一度ご本人さんも見学してもらって、それから無料体験されてはどうですか?」

と言う。

 入会するまえにどんなものか知るための無料体験なのに、それの前にまた見学というのは、これって遠まわしに「遠慮してほしい」ということだろうか。それとも一度どんな顔なのか、本人を見てみたいということだろうか。

 スイミングは顔で泳ぐのか?
 顔が普通じゃないといけないのか?
 顔のせいでいじめられるのか?

 私の頭の中はそんな言葉がエンドレスでぐるぐる〜。
 自慢じゃないが海渡は「きゃー、海ちゃん、可愛い!」と上級生の女の子に言われている。顔が変だとか、目つきが変だとかは言われたことはない。もっとも私がそう思っているだけで、海渡の顔が変だと思っている人はいるのかもしれないが・・・・。

 なんか家に帰ってから怒りがこみ上げてきて、もう無料体験もやめようか、それとも堂々と見学→無料体験→入会しようかと悩んでいる。
 ま、海渡に合わないと思ったら入会はもちろんナシなんだけれど・・・

 今まで、海渡がダウン症ということでいろいろと辛いこと、悲しいこと、腹の立つことがあったけれど、今回のことはそのベスト3に入るかもしれない(爆)

 こんなことを考えながらさてどうしようかと思案中・・・



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