++ 記憶の中へ
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■ 一人でお風呂禁止 2004年07月02日(金)
 夜、珍しくお風呂に一人で入るという海渡。
 男の子だし、いつか私は一緒に入ることができなくなるのだから、一人で入れるようになれるのなら早いほうがいいと、こういうときは一人で入らせている。十分ではないけれど、体もシャンプーも一人でできるようになって、これならこのさきどんどん一人で入れようかな〜なんて考えていたらとんでもないことになってしまった。

 しばらくしてから、お風呂の様子を見に行くと・・・・・

 なななんと、シャンプーとボディソープのボトルが口が開いたまま湯船の中で浮かんでいる。お湯は濁った色になって泡だっている。そして、シャンプーとボディソープの入り混じった何ともいえない香りが充満している。確かシャンプーもボディソープも補充したばかりで、満タンに入っていたはず・・・・

 「すぐに出なさい!!」

と雷を落とす。シャワーでぬるぬるの体を洗い流し、湯船のお湯を抜いた。

「これじゃあ、パパもママもお兄ちゃんもお姉ちゃんも入れないでしょう!」

 居間へ連れて行って、体を拭いている間、お父さんにも叱られて海渡はしゅんとなった。「ごめんなさいは?」と言われると素直に「ごめん・・・さい」と謝った。何度も同じことで叱られているので、こちらも本当に嫌になる。そこで、

「当分の間、一人でお風呂に入ってはいけません」

ということになった。海渡は意味が分かっているのかいないのか、知らん顔している。

「どうして、あんなことしたの?」

と答えを期待せずに聞いたら

「しゃぼんだま」

と言った。そういえば、お風呂に入ったときに時々シャボン玉の容器にシャンプーを入れて一緒にしゃぼん玉で遊ぶことがある。そのときはいつも、小さな容器のシャボン玉液がなくなるとおしまいにしていた。どうやら、海渡はすぐになくなってしまう小さな容器ではなくて、湯船いっぱいにしゃぼん玉液を作りたかったらしい。

 シャンプーとボディソープのボトル2本分を湯船に入れたら、きっとたくさんシャボン玉が作れると思ったんだろう。大きくなって、いろんな知恵がついてきたのね・・・・。
 



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