++ 記憶の中へ
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■ 出先で困ること 2004年05月22日(土)
 海渡は外出先で興味のあるもの、好きなものを見つけると、なかなかその場から離れなくなる。これがハンパな時間じゃなくて、30分だとか1時間だとかの長時間、平気でその場から動かなくなる。

 一番よくあるパターンが、ショッピングセンターの中のビデオショップの前のモニターのサンプルビデオ。玩具売り場に置いてあるアニメビデオや、ファンシーショップでやってるサンリオのビデオとかも要注意だ。

 とにかく、エンドレスで流しているので、キリがない。
 おまけに、海渡は何度でも同じものを見たがる。さっき見たよ、また最初から同じのがやるんだよと言っても、おかまいなしに同じビデオを見つめているのだ(泣)

 端から見ていると、海渡と同じように年齢の違う子供達が寄ってきて一緒に見ているのだが、たいていの子どもは一度終わってまた初めから始まるとその場から去る。あるいは、途中でも親に促されたり、少し注意されると名残惜しそうにはしても親の元へ行く。だけど、海渡の場合は、ぜっ〜〜たいにその場から離れない。何を言っても、食べ物で釣っても、怖い声と顔で脅しても心ここにあらず、目だけがモニターを見つめている。こうなると、飽きるまでつきあうか、抱きかかえて連れて行くしかない。

 冬場、特に年末に困るのが、ダンシングサンタ。これを見つけるとまたまた30分は離れない。他の子どもも寄ってきて見ているけれど、ものの数分、いや数十秒で飽きて離れていくのに、海渡はいつまでもいつまでもサンタを見ている。もっと小さい頃は、サンタが踊っている間、ずっと同じように腰を振って踊っていた(汗)

 子どもの日に行った動物園では、爬虫類コーナーで動きの面白いトカゲの前で30分動かなかった。ひたすらトカゲを見つめていた。他の子どもが寄ってきて、一緒に見ているけれど、みんなアッというまにいなくなる。なんで、あんなトカゲに30分も付き合えるのか不思議だ。

 耳鼻科に通っていたときは、待合室に置いてあった熱帯魚の水槽の掃除の業者が来たとき、その清掃作業の一部始終を全部観察していた。ほかの子どもも興味本位でやってくるが、全部見ていたのは海渡だけだった。業者さんが帰っていくまで、邪魔にならないように時々場所を移動するものの目は業者さんの手を追っているのだ。

 なんで、よその子のように声をかけられてさっと動けないのか。
 2歳、3歳くらいの小さい子でも、親に言われるとアンパンマンのビデオの前から、しぶしぶでも離れていくのに・・・・なかには、なかなか離れなくて親も諦めモードで付き合っている親子もいるが、それでも海渡よりはうんと早くにそこからいなくなる。

 そうしうしつこい性格なのか、知的障害からきているものなのか、はたまた親である私のしつけの失敗パターンの一つなのか、なんなんだろう・・・・けっこう、外出時のゆううつの一つなのだ。

 



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