++ 記憶の中へ
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■ なかま 2004年05月01日(土)
 海渡の小学校には縦割り活動の時間「なかま」が週に2回ある。
 要するに、1年生から6年生までの縦割りでグループを作って活動する時間のことだ。運動会や遠足、合唱大会などもこの「なかま」で活動している。

 上級生が下級生の面倒をみたり、下級生にもできる遊びやゲームを決めたりと、上級生たちにはなかなか難しいだろうけれど、少子化で年下の子と触れ合う機会がめっきり減った昨今、有意義な活動だと思う。

 ただ、海渡の班になった上級生は今まで以上に大変だ。

 なんせ、一番下の1年生よりもさらに小さい子と変わらないくらいの海渡なので、まず何をするにしてもルールを理解しにくいだろうし、だいたい大きい子の言っている言葉の意味もどこまでわかっているのか怪しい。

 リーダーさん、苦労しているだろうなぁと思う。


 そうしたら、先日の水曜日、朝登校に付き添っていたオットの話で嬉しいことがあった。登校班の中に海渡と同じ「なかま」の子が二人いて、「今日のなかまで海ちゃんのやれること、なにやろうかな」という話になったらしい。「○○やろうか?」「うーん、それは海ちゃんには難しいよ」「じゃあ、○○は?」「それも難しいなぁ」そんな話をずっとしていて、「そうだ、丸い円を囲んでやるサッカーなら海ちゃんにもやれるよ」と話がまとまったらしい。

 そういう、いい話はもっと早く教えてよ、お父さん。

 その日、結局どんな遊びをしたのかは分からないけれど、でも、海渡のやれそうなことを一生懸命考えてくれる上級生がいるということが、本当に嬉しい。

 小さい子、弱い子を邪魔に思ったり、排除するのではなく、どうしたら彼らがいっしょになってやれるかということを考えてくれる子どもたち。
 君たちみたいな子どもがいっぱい増えて、大人になって日本中にたくさんいてくれたら、ハンディを持った人たちにとっては、きっと住みやすい世の中になると思うし、ハンディを持った人たちが住みやすい世の中というのは、きっと誰にとっても住みやすい世の中になるんだと確信している。

 週休2日制による授業時間の削減で、今まで何度も無くなりかけた「なかま」活動。お母さんたちの強い要望で何とか続いている。私は算数や国語の時間を削ってでも、この「なかま」を続けてほしいなと思っている。




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