++ 記憶の中へ
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■ 夢 2004年04月19日(月)
 夢を見た。
 なぜか、臨月になってる(笑)

 誰でもそうなのか知らないけど、妊娠した夢をたま〜に見る。それも途中をすっ飛ばしてたいてい、既に臨月になっている(笑)
 もうひとり欲しいなんて絶対思っていないのに、何でいまだにこういう夢を見るんだろう。

 面白かったのは、それでもやっぱり赤ちゃんが産まれることがとても嬉しくて、ワクワクしていたこと(笑) そして、出産費用がない!といきなり気づいてあせっている自分(笑)

 そして、さらに不思議だったのは、突如
「あ、またダウン症だったらどうしよう」
と思ったこと・・・・・。

 なんか、笑っちゃうんだけど、お金がないということと、またダウン症だったらどうしようというリアルな感情を生々しく覚えていて、目が覚めてからもしばらくは夢だと気づかずにいた。

 そうしたら、急にお腹が張るように痛くなって、ちょっと便秘気味だったのか消化不良だったのか、とにかくお腹が張る感じがしていて、それがお産の前の張りと似ていたから、妊娠している夢を見たのかな・・・・・

 それにしても、あの「また、ダウン症だったら・・・」というのは、何なんだろう。

 確かに、海渡が産まれて翌日にNICUのドクターから告知を受けたときは、ダウン症であることを受け入れられなくて、私はダウン症の赤ちゃんなんかいらない、ダウン症の赤ちゃんを産むためにここへ来たんじゃない、もう一度今度は健常な子を産む・・・なんてとんでもないことを思ったもんだけど、でも、今では海渡以外の子どもは考えられないほど、海渡のことを大切に思い、愛している。ダウン症である海渡そのものを受け入れてつもりでいる。

 なのに、何であんな夢を見たのかな・・・・
 どこかで、ダウン症をやっぱり受け入れていないところがあるのかな。
 やっぱり、健常な子どもを産みたかったという思いが心のどこかにまだあるのかな・・・なんてことをついつい考えてしまう。

 そばですやすやと寝息をたてている海渡の髪を撫でながら、

「ママは、海渡が大好きだよ」

とつぶやいてみる。いとおしさがこみあげてくる。

 この気持ちにうそ偽りはない。
 それをはっきりと自覚し、やっと安堵してまた布団にもぐりこんだ。そっと海渡の手を握りしめながら・・・・・




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