++ 記憶の中へ
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■ ダウン症のピアニスト越智さんのコンサート 2003年11月05日(水)

 ダウン症(染色体異常による知的障害)というしょうがいを持ちながら、ピアニストとして素晴らしい演奏をされる越智章人さんのコンサートが海渡の小学校でありました。

 実は越智さんのコンサートは2度目です。
 初めて聴いたのは6年ほど前、まだ海渡が赤ちゃんの頃でした。料金を払ってのコンサートとはいえ知的障害があるのですから、いったいどんな演奏をするのか期待と不安でいっぱいでした。ところが、聴いてみてびっくりで、本当にプロ顔負け(プロなんだから当たり前)素晴らしい演奏なのです。

 楽譜が読めない越智さんは曲を全て暗記していて、作曲された曲もすべて頭の中に入っています。私はピアノのことはよく分かりませんが、筋力の弱さからくる不器用さのあるダウン症でありながら、あれだけの指の動きができるということがまず驚きでした。絶対音感が備わっているということにも驚かされました。

 知的障害というハンディはあっても、これだけの才能を秘めた可能性があるということに深く感動したことを覚えています。

 あれから6年たって、不思議なめぐりあわせでまたまた親子で越智さんのピアノを聴けることになりました。今度は海渡は一年生のお友達といっしょです。自作曲に混じって、ジプリの「さんぽ」、「大きな古時計」、ビートルズの「オブラディオブラダ」など、越智さんの通う作業所の仲間たちとの演奏もありました。もちろん、知っている曲は大合唱です。

 最後の曲は「世界にひとつだけの花」。
 そして、アンコールはNHK「生き物地球紀行のテーマ」と「BELIEVE」。

 その後、先生方の計らいで校長室で越智さんたちとお話する機会があり、越智さんのお母さんとも少しお話できました。海渡は人見知りが強いので、いつもの笑顔はなくずっと黙ったまま。赤ちゃんの時のコンサートでは、越智さんに握手してもらったこともあったのに・・・・。

 「この方は何がお得意?」

 越智さんのお母さんにそう訊かれて、答えに困ってしまいました。
 音楽は踊るくらいしかできないし、歌も何言ってるかわからない、もちろん勉強は問題外だし、いったい何が得意?

 越智さんがピアノを弾きだしたのは小学校の3年生になるかならないかの頃だそうです。海渡もその頃までに何か得意なものができるだろうか? それを見つけて伸ばしてあげることが私にできるだろうか?

 絵を描いたり、ダンスをしたり、デジカメで写真を撮ったり、パソコンをしたり、海渡は今はなんにでも興味を持っています。その中からいつか越智さんみたいに才能を見つけて伸ばして、花を咲かせることができたら・・・
そんなことを考えた一日でした。本当に素晴らしかったです、越智さんのピアノ。



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