++ 記憶の中へ
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■ 冒険心か怖いもの知らずか 2003年08月25日(月)
 
 慣れ親しんだ場所なら一人で行けることに目覚めたらしい海渡。
 それはそれで喜ぶべきことなんですが、今日はそれがちょっと恐ろしいことに・・・。

 午後、お姉ちゃんが「パン屋さんに行ってくる」と言うので、グッドタイミングとばかりに「じゃあ、今書いてるこの封筒をポストに入れて、ごみ袋を買ってきて」と頼みました。それを、ぬいぐるみで遊んでいた海渡が「パン屋」に反応して「海ちゃんも行く」と言い出したのです。
 パン屋さんはマンションの前の車道沿い、歩いて数分のところにある小さなコンビニみたいなお店で、海渡もお父さんとおやつを買いに行くこともあります。我が家の上の子供たちの「初めてのおつかい」は二人ともこの「パン屋さん」でした。

 「海ちゃんも行く」「だめ、自転車で行くんだから」「海ちゃんはクルマ」とか何とか言い合っているうちに、姉は出て行きました。海渡も後を付いていったのですが、お姉ちゃんに追い返されてすぐ帰ってくると思って用事をしていたのですが、戻ってこない?? もしかしたら下の自転車置き場まで付いて行っちゃってお姉ちゃん困っているのかなと思い、玄関のドアを開けてふと外の景色を見たら・・・・

 なんと、遥か向こうに車道沿いを一人で歩いている海渡を発見!
 そういえばさっき「海ちゃんはクルマ」と言っていたっけ。一人で?車で行こうと駐車場まで歩いているのです。ちなみにパン屋さんは逆方向の車道沿いです。

 一瞬、名前を叫ぼうかと思ったのですが、呼んだところでマンションの5階から私が駆けつけるまで、そこにじっとしているかどうかわからないし、呼ばれて戻ってくるためにふらふら車道へはみ出したら危ないし、路駐してある車もあるのでどうしても車道へ出ることも考えられるし、叱られると思って反対側へ渡ってしまうかもしれない、たまたま車は走っていなかったけれどいつ来るかわかりません。

 見たところ、早足でどんどん歩いて行っているので、うまくいけば駐車場の中に入ってくれそうです。このまま声をかけずに私が行ったほうがいいと判断してそのままエレベーターに乗りました。走っていくと駐車場の真ん中でこちら側へ歩いてくる海渡がいました。多分、一度はうちの車まで行ったものの乗れなくて、戻ろうとしたんでしょう。

 私の姿を見て、悪びれもせずに嬉しそうな顔になって車の方へまた歩いていき、鍵穴を指差し「キーを入れて」というジェスチャーをしています。

 「海ちゃん、どうするつもりだったの?」

と聞くと、お姉ちゃんが海渡に書いてくれたお手紙をポストに入れるというようなことをジェスチャーと片言で教えてくれました。手にはお姉ちゃんが書いてくれた手紙を持っていました。

「これはね、切手が貼ってないからポストに入れれないよ」

と言うと、すんなりとあきらめてくれました。多分、勝手なことをやりすぎたという気持ちもあったんだと思うし、私が来てほっとしてそれ以上わがままを言わなかったのだと思います。

 それにしても、本当に寿命が縮みそうでした。
 ただ、車が通っていなかったのに、ちゃんと車道沿いの白い線の内側を歩いていた海渡にちょっと安心。そして、たまたま私の車は車道のこちら側の駐車場だったので良かったのですが、向こう側だったらどうやって渡るつもりだったのかと思うとゾッとします。普段はとても車の量が多いし、路駐も多いので海渡の目線の高さでは走ってくる車が見えにくい道路なんです。

 だんだん、一人でやれることが増えてきて本人にとっては冒険心もあるんでしょうが、いろんな意味で目が話せなくなってきました。






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