++ 記憶の中へ
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■ お手伝い 2003年07月29日(火)

 「夏休みのチャレンジ」と題して、サイトの中で海渡の日々のチャレンジを画像で紹介しています。料理や洗濯物をたたむこと、自主勉強、紙ひこうきを折るなど、その日その日、行き当たりばったりに挑戦しています。
 たまたま、急ぎの仕事が来ていなくて、急ぎでない入力の仕事を片付けながら、海渡がテレビやゲームに飽きてきたころを見計らって、「やってみる?」と訊いてみます。退屈していたところだった海渡は、即「やる!」と大喜びで飛びつきます。

 日ごろはこうもいろいろやらせてもらえないので、海渡は大張り切り。
 私の指示にも素直に従い、とても上手に真剣に取り組み、出来たあとはとても満足そうな表情を見せてくれます。

 今日は、たまたまお手伝いらしきものをやらせなかったのですが、お父さんを除いた家族の夕食が済んだあと、私がちょっとPCに向かっていた間に、海渡が食卓の上のものを片付けてくれていました。そういえば、今日は何もさせてなかったっけ。これが今日のお手伝いだねと海渡にまかせることにしました。
 それぞれ使った食器は使った人が流しへ持っていくので、残っているのは私の食器とお漬物などの器だけでした。お父さんがまだなので、それは置いておいてもいいなと思ったのですが、まいいかと海渡のするがままにさせてました。

 さて、お父さんが帰宅して食事の準備をするために私がキッチンへ入ると・・・

「ああっ!!」

 流し台の中には、今日買ってさっき出したばかりの白菜の漬物と、やはり今日買ったばかりの七味もやし、それともう1種類の青菜の漬物がぶちまけられていました。私は居間で遊んでいる海渡に向かって叫びました。

「海渡っ!!! どうして、全部捨てちゃったのっ?!」

 海渡はちょっとびっくりした顔をしましたが、すぐにこう言いました。

「からいもん・・・」

 そういえば、いつだったか、やはり梅干を全部捨ててしまったことがあって、そのときの言い分が

「すっぱい・・・」

でした。やれやれ・・・・。あの時も叱ったのですが、全然学習していなかったのね。
海渡は流し台を見つめる私のそばまでやってきて、また言いました。

「からい、から〜いの」

 塩辛いという意味でしょう。だから、食べられないと思ったのだと思います。すっぱい梅干が食べられないと思ったのと同じように。

 「あ〜あ、お父さんの漬物、なくなっちゃったよ」

 海渡は雰囲気から、どうやらあれはお父さんが食べるものだと気づいたようです。お詫びのしるしなのか、急にお父さんにサービスしはじめました。お箸や魚を焼いたお皿を「おとうさん、どうぞ」と持っていきます。
 お皿をお父さんにすすめ、「どうぞ」とかしこまって言うのを聞いていると、海渡の気持ちがわかってきて、面白いのとちょっとかわいそうなのと半々・・・。

 テーブルに落ちていたミックスベジタブルのニンジンさえ拾って、お父さんのお皿に乗せ「どうぞ」と真剣に言っています。

 「海ちゃん、もういいよ。誰も怒っていないよ」

そういうと、やっとホッとした表情になりました。

 海渡にとっては、悪気はなかったんだよね。でも、困っちゃうこともあるんだよね。今日はしっかりついていなかった私も悪かったね。

 ごめんね、これからお互い気をつけようね。




 



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