++ 記憶の中へ
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■ 天使の条件 2003年06月11日(水)
 
 「うるさいなぁ、もう〜」

 と、今朝、海渡がつぶやいたらしい。

 「はやく服きなさい」「ごはん食べて」「顔洗ったの?」「時間ないよ」

 言いたくないけど言わなきゃいられない私、テレビを見ていた海渡はパンツとランニングのままリビングを出てドアを閉めながら、このセリフを吐いたのだそうな(長女が聞いていた)。

 海渡はダウン症特有の発音の悪さもあるし、まだ上手に言葉が話せません。会話もトンチンカン。「あした」「きのう」などの抽象的な話はわからないし、語彙もものすごく少ない。

 でも、こういう言葉だけはなぜか、はっきり言えるのです。
 この間、夕食を食べながら、歯科検診、視力検診、内科検診、海渡は全部異常なしだったと言う話をしていたときに、長女がポツリと言ったっけ。

 「海ちゃんが悪いのは、口だけ」

 ほんとにその通り(苦笑) 

 よくダウン症の子どもは天使に例えられます。
 天使の条件というものがあるとしたら、きっと「無口」あるいは「可愛いらしいおしゃべり」があるような気がします。少なくとも余計なことは言わないでしょう。

 だとしたら、海渡は「口の悪さ」で、天使からは程遠い。最近は「まったく〜」「ダメ」「やだもーん」連発。「バカ」も覚えました。すれ違ったオバサンに「ヘンなの」。こんな口の悪い失礼な天使はいません(苦笑)

 誰かが使っているから覚える言葉。
 誰かに言われるから覚える言葉。

 言葉が増えるのは嬉しいけれど、ますます「天使の条件」から離れていきます(笑) いえ、別に海渡は天使じゃなくったってちっともかまわないし、普通(じゃないかもしれないけど)の子どもで充分です。

 でも、もう少しお行儀のいい「言葉」を覚えてほしい母なのです。 


 



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