++ 記憶の中へ
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■ ブルーマンデー? 2003年04月14日(月)
 
 週明け、さあ、海渡はどう出るか?

 と思っていたら、やっぱり7時になって「コラショ」(注 「チャレンジ1年生」のキャラクターです(笑))の目覚し時計が「朝だよ〜」と起こしてもびくともしません。

 コラショは「おはよう!起きて!いちにのさん!」と必死に励まし続けています。それなのに、海渡は「うるさ〜い」と言いながらスイッチを押してしまいました。やれやれ、今日も猫のように丸くなる海渡の足をひっぱりながらパジャマを脱がせます。

 玄関でやっとその気になった海渡ですが、今日は教科書やノートを全部持っていく日なので、ランドセルが重くてふらふらです。靴をはくのにしゃがもうとしただけでバランスをくずしてしりもちをついてしまいました。こんなんで、学校までたどり着けるのだろうか???

 歩くのは何とかなったのですが、橋の階段を下りるときにやはりバランスがうまく取れない海渡は自分から「あぶない、あぶない」と言いながら、手すりに歩み寄りそっと慎重に階段を下りようとしています。後ろのみんなが
「どうしたの?」と言いたそうな表情をしているので、私は

「海ちゃんはね、まだ上手に階段を下りたりできないんだ」

と言いました。そして「早く歩いたり、走ったりするのもね」と……

 すると、ひとりの男の子が

「それで、ちゃんとしゃべれないの?」

と言いました。それは特に深い意味のない、素直なキモチからこぼれた言葉のように聞こえました。「うん、そうなんだ」と私が答えると、そこにいたほかの子どもたちも納得したように海渡を見つめていました。

 階段を無事に下りた海渡は、今度は側溝の蓋の幅に合わせてジャンプして歩き出したので、急に他のみんなの歩みも速まりました。でも、突き出た植え込みの葉っぱや、電柱を見つけるとまた立ち止まり、当然、後ろのみんなの足も止まります。そのたびに、私は「海ちゃん」と歩くことを促しますが、班長さんのお姉ちゃんは嫌な顔一つせず海渡がまた歩き出すまで待ってくれるのでした。


 帰りは、いつもの通り、元気いっぱい。満足そうに歩いてきます。
 今日は、同じクラスのNちゃんに手をつながれて嬉しそうです。Nちゃんもニコニコと嬉しそうです。

 家に帰ってから連絡帳を見ると、「1年生を迎える会」をして海渡もみんなの前で自分の名前が言えました、と書いてありました。外では元気にジャングルジムで遊んでいました、……と。

 終わりよければ……じゃないけれど、朝のぐずぐずもこの連絡帳で帳消しになってしまうのでした(笑)



 



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