海渡が通うはずの学区内の小学校へ行ってきた。 この学校へ海渡を通わせたいという意思表示でもあり、一度校長先生にご挨拶をという意味もある。
この小学校は中3の兄が6年通い、今小6の娘が通っているので、学校とのおつきあいはかれこれ9年になる。そして、来年度から海渡が6年通うはずと信じて疑わなかったのだが、就学まであと8ヶ月あまりというところへ来て思わぬ展開となりつつある。
今年度、該当児童がいないということで特殊学級が閉鎖されてしまったのだ。この学校の特殊学級は、促進学級的な意味合いが多く、普通学級で勉強に遅れがちな児童がそれを取り戻すためにある一定期間マンツーマンで教えてくれるということもしている。もちろん、障害のある子どもが在籍しているのだけど、国語とか算数など特に一対一で指導する教科以外は普通学級でほとんど一日を過ごしている。交流というよりも普通学級が生活の場、学習の場であり、特殊学級は一対一で指導するときに使われている。 健常児の中で普段は過ごせて、必要に応じて個別指導を受けられるので、私から見るとかなり理想的な特殊学級のあり方だと思っていた。 また、この小学校は縦割りの時間があり、1年生から6年生までがグループを組んで一年を通じて活動する場面がある。遠足も縦割りで行動することもあるし、合唱大会なども縦割りで行うこともある。こういう活動も長男が1年生の頃からすでに行っていて、異年齢児が触れ合う大事な時間であり、学校全体の児童がみんな友だちという感覚がある。
それに加えて、兄や姉の授業参観にいつも連れて行っている海渡は先生方にも覚えてもらっていて、学校へ行くたびに声をかけてもらい、姉の友だちやその姉妹たちとも顔なじみである。この小学校へ海渡が通うのは、自然なことであり、当然のことだと思っていたのだが、特殊学級が無くなってしまったということで、海渡は当然普通学級に受け入れてもらえると思っていた。
ところが、今日の校長先生の話では、海渡には特殊学級が望ましいがそれが無くなってしまったので、学区外の特殊学級がある小学校へ越境入学し、何年かしてこの学区内の小学校で1人でも障害のある子どもが入学してきたら、海渡と合わせて二人となるので新たに特殊学級が作れる、そのときに戻ってくればいいというのだ。
特殊学級の新設には2名の該当児童が必要。 海渡が入学する来年度の新一年生には海渡以外に障害を持った児童がいないということである。てっきり、普通学級で受け入れてもらえると思っていた私はこの展開にびっくり。
普通学級だと海渡のレベルに合わせた指導はできないということらしいのだが、一年生のうちは家で勉強を見てやることもできるので、特殊学級が新設できるようになるまで普通学級でという私たちに、校長先生はあくまでも海渡には特殊学級で海渡にあった指導をするのが一番良いのではないかと言う。
海渡にとっては、きっと理想的で楽しい小学校生活になると思っていたのに、いきなり就学問題のスタートラインに引き戻されてしまった。
特殊学級が閉鎖になった・・・・ 新設には2名必要なのに、海渡ひとりしかいない・・・・
たったそれだけのことで、海渡はなじみのある兄と姉が通った小学校に遠まわしに拒否されてしまったのだ。どうして子どもに合わせた制度ではなくて、制度に子どもを合わせなくてはいけないのだろう。
最終的な決定権は親にあるので、私と夫がどうしても普通学級でお願いしたいと言えば恐らく可能だろうけれど、来年度の新一年生は海渡を入れて38人と聞き、加配やTTについてもあまり良い返事をされなかったところを見ると、かなり海渡にとっては厳しい環境になってしまう。
それでも何とか、普通学級で加配なりTTでお願いするべきか、いっそ学区外の小学校に越境入学したほうがいいのか。
ただ、越境通学を選んだとしても、また戻るということはしたくない。 制度に合わせてあっちこっちへ子どもを動かすということはあまりに子どもの気持ちを無視しているし、制度に振り回されるのもまっぴらだ。
振り出しに戻った海渡の就学問題。 これから、8ヶ月間かけてじっくり考えることになりそう。
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