++ 記憶の中へ
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■ 姉 1998年08月24日(月)
 毎日、海渡と一緒に帰宅するのは夕方の5時半ごろです。 それからは一息つく暇もなく、夕食の準備にかからねばならないのですが、たいてい海渡が甘えたり、ぐずったりで足下にまとわりつき、疲れと、焦りで、私もイライラが 募ってきます。リュウヘイかマリカにお守りを頼むのですが、少しするとまた海渡が 足下でぐずっている・・・・・。電池で動く犬のオモチャが気に入っているのでそれを持ってきて、海渡の側に置きました。するとマリカが「それ(音が)イライラするんだよね」 と言いながら、足で海渡から離そうとしました。海渡が引き戻そうとすると、また足で届かないように離すマリカ。それを見て、私、思わずマリカの背中を一発ぶってしまいました。「なにするの!」と言いながらかなり強く・・・・・・・・・・

 普段、私はまず手はあげません。怒鳴ったりもまずしません。比較的おだやかな母 です。でもこのときは、無意識に手が出てしまいました。みるみる目に涙を溢れさせて、マリカは居間を飛び出し、自分の部屋に入りドアを閉 めました。そして、大きな泣き声。それでも私は気持ちが治まらず、そのまま食事の支度を続けました。どうしても、彼女
の部屋へ入り、話をすることができませんでした。

 1時間ほどして、居間へ戻ってきたマリカは海渡に歌をうたってやったり、抱っこしてや ったり、いつものお姉ちゃんに戻っていました。ちらちらとこちらを伺っています。 「ねえマリカ、交換日記、今度だれだっけ?またやろうね」と言うと、嬉しそうに笑って 「うん!今度ママが書く番だよ」とマリカ。娘とはずっと以前から交換日記をしています。 これで仲直りできたかな?ごめんね、マリカ。





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