保育園のお迎えの時のこと、階段を上っていると3階の踊り場から「カイちゃん、おいで〜」という先生の声が聞こえてきました。何度も同じ声かけがするので「はは〜ん」とのぞいてみるとれんげ組のお部屋の前で座ったまま動こうとせず今にもべそをかきそうな海渡がいました。4時半になると3階から2階のお部屋に移動するのですが、他の園児たちはみなめいめいが手すりにつかまったり、後ろ向きはいはいで、自分で降りてきます。海渡は階段が大嫌い・・・と言うよりも怖いのだと思います。「お隣のお部屋に移動するときは、はいはいで自分から移動するのですが、下のお部屋に移動するのは階段があるのを分かっていて嫌がるんです」 と先生はおっしゃっていました。もう一度先生が呼ぶと、先生の側にいた2,3人のお友だちが海渡のところまで走っていき、「さあ、カイちゃん、行こうよ」とでも言うように海渡の手を引っ張っています。海渡は嫌がって抵抗していましたが、私を見つけると今にも泣き出しそうな顔で両手を差し出して「抱っこ」のポーズ。やれやれ。みんな頑張って、階段降りているのになぁ。
帰りの車の中で、海渡は後ろの座席で立ち上がって後続車に愛嬌を振りまくのが好きです。今日も私につかまりながら立ち上がり、後ろのガラスから見える相手に笑いかけています。車だと思いひょいと振り返ったら、ヘルメットをかぶったバイクのお兄さん?でした。バイクのお兄さん?は私達の車を追い抜いてずっと前へ走り去って行きました。と、同時に海渡は「っちゃった」と言って座りました。「今、行っちゃった、って言ったね、海渡」と運転している母が言いました。海渡は時々、こんな風に私たちをびっくりさせてくれます。
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