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愛ここにありて
2003年08月25日(月)

好きでもないのに『禁断のエバ』という映画をよく観ている。どういうわけか、運命的な出会いをした男と女の話に弱い。始まりは『イングリッシュ・ペイシェント』だったかもしれない。どちらも強く惹かれあいながらも、運命によって引き離されてしまう。エバの方はラストで希望が持てるのだけど。それでも見てるのが辛いくらいに不幸な恋愛なのに、そこまでして相手に惹かれあっている彼らをすごくうらやましく思う。

何度も、途中までみてそれっきりにしていた『愛ここにありて』というアメリカの映画。今日やっと最後まで観ることに成功した。

この物語は単純明朗で、田舎町に住む年頃の女の子と幼馴染の男の子のカップルに前に、ふとしたきっかけで現れた金持ちの息子。女の子はいつの間にか金持ち息子に惹かれあって、恋仲になってしまい、幼馴染の男の子は強く彼女を愛してるにもかかわらず、彼女をあきらめることになってしまう。そして、悲劇的なスパイスが加わって、彼女は癌で死んでいってしまうというお話。

こんな映画作ってどうする???

と文句いっぱい言いたくなるけれど、この映画のラストに流れるジェシカ・シンプソンとニック・ラシェイがデュエットした、運命的な二人と死をテーマに歌った曲を聴かせるがために、この1,2時間の映画を観たんだって感じ。この映画はその歌をドラマティックに飾るための前戯のようなもの。だから最後にジェシカちゃんの悲壮な歌声を聴きながら、この物語もちゃんと意味があったな、と納得。

この映画、大好きなクリス・クラインが出ている。それもいやな金持ち息子の役柄。スポーツ万能、成績優秀、そしていわゆるアメリカのティーンって雰囲気が一番よく似合ってるヒトかもしれない。もちろん今回の役は彼の為のものだったのかわからないけれど、少なくとも嫉妬にかられて馬小屋で馬相手に演技をするところは、『アメリカン・パイ』でお馬鹿高校生を演じたキュートな彼が見え隠れして、ほっと一安心。

でも、一番こころをとらえて離さないのがジョシュ・ハートネットのおかっぱ頭。彼の目がくしゃくしゃになる、強いほどの彼女への愛。時々、胸がいっぱいになって、どうしようもなくなることがあるけれど、この映画で彼がそんな時間を作ってくれた。

運命的な出会いってひとくくりに、シアワセにつながるものじゃないという現実と物語からの教えに、深くため息と小さな未来とみる今日このごろ。



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今夜もジェシカちゃんの新譜でココロほんわかなママコより。



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