先日、映画『キャタピラー』(若松孝二監督、寺島しのぶ主演)を観てきた。それはそれで素晴らしい作品だったが、映画『ベンダ・ビリリ〜もう一つのキンサシャの奇跡』を観てさらに強い衝撃を得た。 コンゴ民主共和国の首都キンサシャの動物園の敷地内とその周辺で生活する、下半身不随のストリートミュージシャン集団<スタッフ・ベンダ・ビリリ>。いかなる逆境にあっても屈することなく生きようとする人々が生み出した音楽は、とてもパワフルで、心を強く揺さぶってくる。17歳の少年が空き缶で作ったオリジナルの1弦ギターの響きも圧巻だ。言葉をどれほど尽くしてみても、この感動をうまく伝えられそうにないのがもどかしい。 以下、彼らの作品の一部を紹介するとしよう。
トンカラ(段ボール)で寝てた俺が マットレスを買った 同じことが起こりうる お前にも 彼らにも
人間に再起不能はない 幸運は突然訪れる 人生に遅すぎることは絶対ない 人の人生をとやかく言っちゃいけない 人生は続いていく
シェゲ(路上の子)をとやかく言っちゃいけない 誰も自分の人生は選べない
マンデラ広場の子供たちは輝く星々 彼らはトンカラの上で眠る “プラットフォルム”は輝く星 彼らはトンカラの上で眠る 俺たちにはトンカラがある
なぜ俺たちをバカにする?
(『トンカラ』より)
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