| 2008年09月13日(土) |
イントゥ・ザ・ワイルド |
2年間、彼は地球を歩いている。電話もなく、 プールも、ペットも、タバコもない。窮極の 自由。極端な人間。路上が住居の美の旅人。 アトランタから逃れてきたのだ。汝、引き返 すことなかれ。「西が最高である」からだ。 2年の放浪の後、今度は最後で最大の冒険と なる。心のなかで偽りの人生を否定する決戦 に勝利して、精神の遍歴に終止符をうつのだ。 10日間ぶっ通しで、彼は貨物列車に乗り、ヒ ッチハイクをして、北の雪の大地にもはや文 明に毒されることもない、と彼は感じ、荒野 のなかへ行方をくらますために、大地をひと りで歩いていく。 (アレグザンダー・スーパートランプ =クリストファー・マッカンドレス が書き残した走り書き より)
ショーン・ペン監督の映画『イントゥ・ザ・ワイルド』を「伏見ミリオン座」に観に行ってきた。 1992年夏、アラスカの荒野でクリストファー・マッカンドレスという若者の死体が発見された。アメリカ東海岸の裕福な家庭に育ち、優秀な成績で大学を卒業し、人生のエリートコースを約束された若者が、ある日突然消息を絶ち、2年の放浪の末に、アラスカで早すぎる最期を迎えたのだ。 映画の原作となる、ジョン・クラカワー(ジャーナリスト・登山家)の『荒野へ』(集英社文庫)は、クリスが書き残した日記、手紙、走り書き等を手がかりに綿密な追跡取材を基に発表されたノンフィクションである。その本を貪るように読み、並々ならぬ情熱をもって映画化権獲得に約10年の年月を費やし、映画『イントゥ・ザ・ワイルド』を完成させたのが、ショーン・ペンというわけだ。 この映画には、「人生の本質的な意味とは何か」という問いかけがあり、ヒントが隠されているように感じられた。この映画のよさをうまく表現できないのがもどかしいのだが、必見の一作であることに間違いはない。 映画のなかで使われている音楽も素晴らしい。エディ・ヴェダー(パール・ジャム)の手による楽曲は、映画の感動をより深いものにしてくれる。これまた、必聴の一作である。
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映画を見終わってから、沖縄居酒屋「結」に寄った。そこでは常連だったあこちゃんの送別会が行われていたが、その宴に加わって、歌も歌って帰ってきた。気がついたら、午前様だったけどね。
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