| 2006年03月13日(月) |
連詩「黒くぬれ」(沙羅双樹ふたたび) |
(双樹) 飢えたハートは彷徨い続ける 乾いた石は転がり続ける
(沙羅) どうしてか ストーンズがこの街にやってくる 大人に隠れて手に入れた30年前のチケットは 紙くずになってしまったのに
(双樹) 君は見たか 真昼の空に底なしの闇を 君は聞いたか 虚空に響くムンクの叫びを
(沙羅) いつだって 大人は自分の都合でルールを変える かさぶたをはがすようなうずきが 目の前を黒く塗りつぶす
(双樹) 明日なき我らの孤独と反抗の季節 太陽は輝かない 荒野のはぐれ狼と 果てしなき暗黒のメルヘン
(沙羅) 玉ねぎの色とか ハーゲンダッツの抹茶アイスクリームの色 君の耳にあいたピアスの穴のあとの皮膚の色とか 雪に埋もれて眺める北アルプスの朝焼けの色
あの人が時間をかけて作る 頑固さと拒絶と淋しさを混ぜ合わせたかカレーの色
ゴッホの奏でるオレンジと青は夢の現実 あなたがくれたハンカチは黄色じゃなかったけれど その時体にあふれていたメロディの温度
激しさが音になり 希望のリズムが共鳴を生み出し そして あふれ出す おだやかな景色
私のなかにあるものを全部混ぜ合わせたら 黒くなってしまうのだろうか
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