| 2005年03月12日(土) |
鳥 Bird in K.D.Japon |
みおよしきさん(岐阜・詩人)主催による朗読イベント「鳥 Bird in K.D.Japon」当日がやってきた。
私は朝から落ち着かず、何か忘れていやしないかと心配ばかりしていた。家で最終チェックをし、午後4時に会場入り。今日の出演者・スタッフが三々五々集まってくるなか、順次リハが進行する。 待ち時間の間、セリザワケイコさん(今回の特別ゲスト)と歓談。「夏撃波さんて、やっぱり変な人ですね」との、ありがたいお言葉を頂戴した。そういうセリザワさんだって相当だと思うけどな。そう言えば、今回、セリザワさんの詩を「夏撃波バージョン」で「朗読」するのだが、リハでご本人にも聴いていただいた。どうやら、喜んでいただけた模様。
何だかんだ言ってるうちに、6時30分開場。 そして、7時すぎにスタート。まずは、10名の方によるオープンマイク(飛び入りの朗読)。私は、いつになく緊張しており、オープンマイクも聴いているようで、あまり耳には入ってこない。 8時すぎにオープンマイクは終了し、後半戦スタート。トップバッターは、「東海のニューぽえ姫」・加久裕子さん。しっとりと詩を読み上げた。 続いて、鈴木陽一レモンさん。ベーシスト、ラッパーなどの顔も持つ男。彼はさすがに場慣れしており、MCも滑らか。観客を自らの世界に引き込んでいたように思う。 それから、若原光彦さん。鈴木陽一レモンさんの「押しの芸」に対して、若原さんは「引きの芸」。知らず知らずのうちに若原ワールドに引き込まれている。ステージを経るごとにステップアップしているのが手に取るようにわかる。なかなかあなどれない男だ。 で、いよいよ私の出番。 まず初めに、セリザワケイコさんの「水族館」という詩を思いっきり夏撃波色に染めて「朗読」。マジックホース、特大レインスティック、ボンゴ、ギターなどの楽器を駆使して、セリザワ・ワールドと夏撃波ワールドの「融合」(?)を試みた。反応はまずまずか。 続いて、自分詩「無条件幸福〜敗戦の日に〜」を静かに朗読。「自閉症」の兄と母の関係をモチーフに書いた作品だが、自分のルーツにかかわる詩はなかなかに難しい。 3つ目の「朗読」は、「現代能楽詩『隅田川』」。能の『隅田川』をモチーフに、「東京大空襲」を絡ませた作品。「21世紀の琵琶法師」を意識しつつ、能や歌舞伎の手法も取り入れながらの「詩的表現」である。 最後は歌を歌って終わろうと思っていたのだが、今回は「映画予告編」風ポエム+スタンダード・ナンバー『テネシーワルツ』で締めた。友人Yさんにタンバリン演奏でサポートをお願いし、『テネシーワルツ』を歌い上げた。 反省点は多いが、ひとまずは終わってホッとした。
休憩をはさんで、本日最後の出演者・セリザワケイコさんが登場。この1年で「詩のボクシング」全国大会準優勝、国民大会優勝と、めざましい躍進を果たした彼女。その声の良さを指摘する声は多い。朗読にせよ、アカペラ曲にせよ、彼女の美しい声は観客の心に響いてくる。けれども、彼女は声だけの人ではなかった。 彼女の詩にはご家族のことを詠ったものが多いが、切なる思いがこめられた詩そのものに力があると感じられた。その詩が、彼女の肉声を通して観客の胸に深く沁み入っていくのだと思った。私は、すっかり彼女のファンになってしまったようなのだ。特に、『金星蝕』という詩がよかった。
セリザワさんのステージが終わって、これで散会と思いきや、その後出演者を囲んでの「座談会」。 出演者への「質疑応答」がしばらくあった後、突如司会者(みおよしきさん)から出演者に向けて「リレー式即興詩を作るように」とのアナウンス。ステージ上で出演者一同騒然となるが、間を措かずにみおさんが「鳥」をテーマに詩を詠み出す。続けて、鈴木陽一レモンさん→加久裕子さん→夏撃波→若原光彦さん→セリザワケイコさんの順に、詩をリレー。ちょっと心臓には悪かったが、これはこれでなかなか面白かった。 最後に、みおさんがご自身の詩を朗読されて、終了。そのまま、打ち上げになだれ込む。午後1時過ぎまで過ごすが、その場を立ち去りがたい。最高に楽しい夜だった。
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