今夜、名古屋クラブ・クアトロにて友部正人ライブが行われた。「日本のボブ・ディラン」などと呼ばれることもある孤高のフォーク・シンガーの演奏は詩情にあふれ、想像を大いにかき立ててくれた。 昨今ちょっとした「フォーク・ブーム」でもあるようだが、その実情は「ホンモノの和製フォーク」から「フォークもどき」(例えば「19」とか)まで玉石混交の状態にあると言えよう。ホンモノを見抜く力はぜひとも養いたいものである。友部は「売れないアーティスト」の部類に入るのかもしれないが、素晴らしいアーティストだ。その魅力を十分に伝えられないのがもどかしい。 詞は演奏されてこそ「完成品」と言えるのだが、詞の一部を紹介することで友部の魅力の一端が伝えられればと思い、以下引用してみた。
大道芸人は路上をめざす けっして舞台になど上がらない 炎天下だって氷点下だって 衣装はいつだっておんなじだ 赤い着物で踊り狂えば 世界中の車が交差点でブレーキを踏む (「大道芸人」より)
父のいない子は、愛について考え続ける 夫のいない母も、愛について考え続ける 愛について考えることで、ふたりはむすばれている (「愛について」)
そう言えば、友人を介して最近知り合った友人と偶然にライブ会場で会った。彼は友部のライブを20回くらい見ているらしい。「違いがわかる男」やな。たとえ少数でも「いいものはいい」と熱狂的なまでに評価する人がいるってことだね。 うまい酒を飲むか、まずい酒を飲むかによって、人生の楽しみは大きく変わってくる。音楽だって同じ事さ(何という喩えであろうか)。何事も出会いが大切ということでもあるのかな。 まあ、このいい気分のまま、今日は眠りに就くとしよう。おやすみなさい。
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