バカ恋
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■ 春は未だか ■



連日の日記更新。

珍しくね?




生まれ育った家が無くなると云うのは、

実に寂しいものです。

自分の使っていた部屋や、

家族で食事をしたテーブルや、

玄関や御風呂や、

庭の草花。

全て思い出が沢山詰まっているのです。





しかし、現実は厳しかった。

事業がうまくいかず、

廃業する事になった父は破産することになり、

実家は管財人の手に委ねられました。

あの歳で破産するのも相当堪えたと思います。

悔しくて、悲しくて、

其れでも如何する事も出来なくて、

私達は審判の日を待つしか無いのです。




弟が記念写真を撮ろうと言い出して、

家族全員が玄関の前に集まりました。

決して笑顔ではなかったけど、

もうこの家に集うことも無いけれど、

壱つの幕が閉じたような感じでした。




父と母は故郷を捨て、

私達夫婦と同居する事になり、

新しい人生のスタートを踏み出した訳なのですが、







ほんとに頭が下がります。

なかなか出来ることじゃないと思います。

「感謝」と云う言葉では足りないくらいです。




此の恩に対して、

私達が出来ることは何なのか。

じっくり考えて行かなければならないと思います。

反省も含めて。




人生は波乱万丈だなあ。





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