バカ恋
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■ 彼の願いが叶う頃 ■



明日、いよいよスーさんが卒業します。

まだちっちゃい身体に、

不恰好なほど大きなランドセルを背負ったあの日。

あれから六年も経つのですね。

此れから益々大人になって、

もっともっと沢山の経験をして、

色んな出会いがあり、泣いて笑って恋をして、

素敵な女性に成長してくれる事を祈ります。

スーさん、卒業おめでとう。




昨日、早々と社長に退社願いを提出しました。

我ながら、決断の早さと行動の早さに驚き。

社長も多少面食らってたけど、

内心はホッとしているはずだ。

壱箇月後には専業主婦になります。

何て清々しいのだ!

リラーックスして残りの壱箇月を過ごそう。




シュウに報告したら、やっぱ驚いていた。

けど、

あかねの好きにするといいよ

なんて宇宙規模の理解力を示してくれた。








なのだ。

だからと云って、其れを強要されたことなんてないけどネ。

多分、シュウの願いが叶ってウハウハなのは、

短い間だと思うけど・・・・・

其の事も、彼は十分承知してると思うけど・・・・・





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