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■ フェアレディ ■ はい。思った通りです。 身体中痛くて堪りませぬ。 何なんですか?此れは。 筋肉痛にも程があるぞ此ノ野郎! 久しぶりに父上から連絡が在りまして、 今日はトーキョーに出向いて参りました。 父上の御友達が御成婚なさるそうで、 夕方からの披露宴に出席する為に上京したダディ。 実は、連絡頂いたのは今朝の七時。 休日の七時と云えば、爆睡中に決まってるだろ畜生。 其れを呑気に グッドモォニン。今日、そっち行くから昼飯でも如何? って貴様は一体何者だ。 アタシは朝が大の苦手です。 はっきし言って人格変わってます。 だから朝一番のアタシには話し掛けないほうがいいよぉ。 ヘタにちょっかい出すと、刺されるよマヂ。 なので、 こんなすっとぼけた電話で起こされたアタシは、 御機嫌に軽いジョォクをブチかます父上に対して テメエ、何でこうも突然なんだよ!金掛かるから行きたくない! と、身も凍るような一言を御見舞いしてやりました。 有無を言わさず電話切っちゃいました。 最低の娘で御座居ます。 もしかして、今、とんでもない事口走った? と、少しだけ我に返ったアタシですが、 言っちゃったもんは仕方ねえ。 気を取り直して寝の体制に入ると、 又もや父上より着信。 いやあ、そんなに怒らなくてもいいぢゃないか。 交通費なら出すよ。久し振りなんだし、 御昼一緒に食べませんか?ね?ね? すまない父ちゃん。 眠かっただけなのです。 つーことで、急遽弟弐号と其の彼女にも集合をかけ、 待ち合わせの新宿まで行って来たのです。 御昼を食べても、夕方までの披露宴に時間が在る父上は、 アタシとトン吉を映画に誘い、 アタシ達も喜んで御付き合いし、 久し振りの楽しい時間を過ごし、 ちょっとばかしの親孝行が出来たかな、と思いました。 |
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