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■ あの空は遥か彼方へ ■ 土曜日の弐拾参日はコージと出会った日。 去年のあの日、あたしとコージは会いました。 あれから一年。 あたしを取り巻く環境は思いも寄らぬ程、 様変わりしました。 去年のあたしでは考えられない程の変わり様。 もうダメだと思う事数知れず・・・ 其れでもコージの傍に居るのは、 彼を心底愛しているか、あたしが大バカなのかどちらかでしょう。 かつてコージは言いました。 出会えた日を忘れないようにしよう 幾ら記念日だからと云って、 何でも無い日の続きで在る事には変わりは無いらしく、 此処のところ、非常に忙しい日を過ごしていたコージは、 弐拾参日の事など、思い出すことも無く、 土曜日も日曜日も、只々疲れを取ることに熱心でした。 記念日だと浮かれていたのはあたしだけで、 疲れているコージを気遣い、 メエルも電話も避け、あたしは家で引き篭もりの休日を過ごしました。 たかが記念日・・・ あたしはどうしてこうも物分りの好い女になってしまったのでしょう。 と云うか、諦め癖が染み付いた女? せっかくの記念日なのだから、 何処かで食事でも、何処かにドライヴでも、 記念に何かプレゼントでも、 と、考えなくは無いのですが、 其れをコージに告げる気にもなれず、 自分の思いに揺れながら、布団の中に埋もれていました。 コージと出会ったあの日の夕焼けはとても綺麗で、 あたしは何時までも忘れることは無いでしょう。 コージと出会えた事について、色んな意味で感謝しつつ・・・ 俺はお前の何なの? 以前にそんな疑問を投げかけたコージ そしてあたしも、同じような疑問をコージに直球勝負で、 ど真ん中にストライクさせたい! あたしってあんたのおかんぢゃねえ? |
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