バカ恋 | back index next |
■ 女の名はヒカルちゃん ■ ワールドカップ日韓共催に肖り、 日本の各企業を視察する大韓民国御一行様が、 うちの会社にも現れた。 総勢弐拾数名の集団。 彼らは皆、一様にへんてこな帽子をかぶり、 揃いの赤いTシャツをお召しになっていた。 あたしたち社員は慣れないハングル語で歓迎の意を述べる。 アニョハセヨ〜 大韓民国御一行は順に列を作り、 一人ずつと握手を交わす。 そんな折、 コージから電話が来た。 ( ̄ロ ̄ もしもし? ( ̄ロ ̄ あ、俺だけど、今すぐ200ドル送ってくれ !Σ( ̄ロ ̄; は? 何を寝惚けた事云ってんだ?この男。 大体200ドルって半端な金は何だよ。 しかも何でドル? ( ̄ロ ̄; 200ドルってどういう事? (ー'`ーメ 色々あるんだよ、黙って早く送って来い 理由も判らずに、200ドル送って来いって云われても、 んな事、出来る訳ねえだろコノヤロー 今、大韓民国御一行様がいらっしゃってて其れどころじゃねえよ 兎に角今は無理だから、しばし待て ってな事を告げると、 コージはブツブツと文句を言い出した。 よーく聞いてると、電話の向こうから女の声もする。 ( ̄ロ ̄ 貴方の後ろで騒いでる人はどなた? ( ̄∇ ̄; ヒ、ヒカルちゃん 其のヒカルちゃんとやらが、あたしとコージの会話に、 イチイチ横やりを入れてくる。 オカネ、マダモラエナイノ? ナニヨ、ソノ女〜 ハヤクシテヨ〜 どうやらヒカルちゃんは外国人らしい。 200ドルとヒカルちゃん、話が見えないようで見えてきたようで。 つまり、 200ドルって、コージとヒカルちゃんで楽しく使うの? そゆこと? てめえ、いい加減にしろよコノヤロー ヒカルちゃんに金出して貰えっ!! と、騒いだところで、 目が覚めました。時刻は六時。 今朝の夢のお話でした。あうあうあう〜 |
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