バカ恋 | back index next |
■ 茨の道 ■ あたしは素直じゃない。 臍曲がりで天邪鬼で虚勢を張る。 強いあたしを尊敬して欲しいからじゃない。 弱いあたしに同情して欲しくないからじゃない。 本当のあたしを知られて、嫌われたくないからだ。 譬え泣きたい時があったとしても、 誰かが先に泣いたら、きっとあたしは、 泣かずにハンカチで其の人の涙を拭うだろう。 我慢できる涙なら、其れほどの悲しみではなかったのだろうと、 そんな風にさえ思うだろう。 「あなたはいつも明るく元気だね」と言われれば、 落ち込んでいたとしても、明るく元気に振舞ってしまう。 其れがあたしらしさなのだと、自分に言い聞かせるように。 自分の手で自分を追い詰める。 とことんまで追い詰める。 強くも無いくせに、強がって見せる。 脳内の何かが欠損しているのだろうか、 はたまた、マゾヒストなのだろうか・・・かもしれないかも。かも。 でも、其れがあたしなんだ。 此れがあたしの生き様なんだ。 今更変え様が無い。変われる筈が無い。 理解して欲しいとは思わない。 只、知って欲しいだけ。 愛するコージに知って欲しいだけ。 |
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