バカ恋 | back index next |
■ いけない子 ■ 「よお、久しぶり。元気?」 電話をかけてきたのは、だぁりんではなく、 かつての同僚だった。 「なぁんだ・・・シゲちんか・・・ちっ」 あたしはがっかりがっかり。テンションが一気に下がった。 「何だって何だよ。せっかくいい話持ってきてやったのに(ー'`ーメ) 」 其の男とは以前付き合っていたことがある。 いわゆる不倫ってやつだ。 今考えると、何て馬鹿げた恋愛をしたのだろうと後悔しきり。 あたしは離婚したばかりで、寂しさをもてあまし、 気の会う其の男に恋をしていると錯覚していた。 別れた後も、こうやってたまに電話をよこす。 そう云う時、大抵其の男は酔っ払っている。 この前電話をしてきた時、彼は「俺は離婚することになった」 とはしゃいでいた。哀れな男だ。 「いい話って何よ」 「今暇か?暇だったら少し手伝ってくれないか?」 彼はあたしにバイトの話を持ってきた。 図面一枚につき参万。悪い話ではない。 あたしは即座に承諾した。 「ところで、お前は今付き合ってる男いるのか? もしもいないんだったら・・・」 「今のあたしは猛烈に機嫌が悪い。其れ以上云ったら殺す。 仕事の詳細はメールで指示してください。では、さよおなら」 ガチャン ツーツーツーツー 其の男が話の続きを言い出す前に、あたしは電話を切った。 ( ̄  ̄メ)アホバカマヌケ死ね |
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