| 2002年11月27日(水) |
「幽霊が多すぎる」 |
ポール・ギャリコの長編小説「幽霊が多すぎる」を読了。 思っていたより、ずっと本格派だった。 主人公は「心霊探偵」とかで、非常な美男子というわけではないけれど、有り余る魅力を(女性に対して)発揮する青年。 つまり、フェロモンが出ているわけだ。 舞台はイギリスの郊外。貴族の館。 次々と起こる怪異現象に、愛憎劇。 その怪異現象のトリックを、主人公が暴いていく、という話だった。
嫌いじゃない。こういう話は。 むしろ、好き。
ドラマの「トリック」と、どこか似たような雰囲気が漂っていた。 もしかして、あの監督も読んだのかも…? 大きな違いは、主人公が一方は超常現象を頭から否定しているのに対し、「幽霊が多すぎる」の主人公は超常現象を肯定しているところ。 肯定しているからこそ、悪意ある人間のトリックに、我慢できない、という感じだろうか。
ポール・ギャリコといえば、私の中では猫もの小説家だ。 今回の話にも、所々猫が登場する。といっても、本物の猫は出てこないが。 猫好きでない人は「ポセイドンアドベンチャー」の原作者といったほうが、分かりやすいかも。 でも、この人はパニック(あるいはアドベンチャー)小説って、あんまり書いていないそうだ。 大人のための童話という感じの小説が、多いらしい。
私が読んだのは「猫語の教科書」「ジェニー」そして、今回の「幽霊が多すぎる」だけだから、知ったかぶることもできないけど。
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